ガベージタイム」タグアーカイブ

アンリトンルール/unwritten rulesって何?バスケットボールの暗黙の了解

【アンリトンルール/unwritten rules】

アンリトンルールとはルールブックに書かれていない(暗黙)のルールのことです。
日本語では「暗黙の了解(明言しないものの、当事者間の理解が得られていること)」や「不文律」と表現します。
ルールブックには記載されていないが、長年の慣習で守らないといけないルールですが、地域や国民性により基準がバラバラなので、ごく稀に揉める原因にもなったりします。

【他のスポーツのアンリトンルール(暗黙の了解)】

暗黙のルールと言えば野球に多いですよね。

例えば、
・大差の試合では盗塁をしない。
大体、7回以降で5点差以上あると、実質禁止だそうです。
盗塁行為があった場合、守備側は無視するそうです。
守備側が無視した場合は、盗塁の記録もつかないそうです。

・大量リード時は、セーフティーバントは許されない。
実際に2010年に6-0でセーフティーバントをされたチームが、報復行為として、次の打者の腰あたりに球を投げられたそうです。
日本の国民性としては、報復行為は、受け入れがたいですね。

面白い暗黙のルールとしては、
・乱闘を傍観してはいけない
どれくらい大事なルールかというと、メジャーリーグで怪我の為、スーツでメディア席にて観戦していた選手が乱闘が始まると、急いでユニフォームに着替えて乱闘に参加したという逸話もあるほどです。
例えスーパースターであっても、完全試合目前のピッチャーであっても、全員が乱闘に参加しないといけません。
それは、チーム愛が強いので、仲間が体を張っている時は、積極的に参加しないといけないという考えがあるからです。
乱闘に参加しないと、チームメイトやファンから罵られるそうです。

その他の競技だと、サッカーの暗黙のルールが有名ですね。
・選手が怪我をした場合、ボールを持っている選手は、ピッチの外にボールを蹴りだして、プレイを止める。
そして、怪我の治療が終わると、またボールを蹴りだして、元のチームにボールを戻す。
実に紳士的な暗黙の了解だと思いますが、Jリーグのファジアーノ岡山は、「選手が倒れても主審が中断しないかぎりボールを蹴り出しません」と、宣言して話題にもなりました。

卓球にも、
・10-0でリードしている場合は、完封しないように、わざと1点取らせないといけない。
など、弱者をいたわる暗黙のルールがあります。

【バスケのアンリトンルール(暗黙の了解)】

バスケは、比較的新しいスポーツだからか、あまり暗黙のルールと呼ばれるものが存在せずルールブックに従って行動するのが基本となります。
有名なのは下記の二点だけです。
いずれも、ガベージタイム(勝敗が決まった後の残り時間)での慣習です。

・ガベージタイムに、勝っているチームはタイムアウトを取ってはいけない。
・ガベージタイムは、怪我防止のため、シュートに対してはファウルをしてはいけない。
・ガベージタイムに、派手なプレイ(ダンク等)や振る舞いをしてはいけない。
・勝敗が決まった最後の攻防で、どちらかがプレイをする意志がなくなれば、攻防をやめる。

しかし、日本では、大先生の名言である『あきらめたら、そこで試合終了ですよ』に代表されるように、最後の笛が鳴るまで、両チームとも全力を出し尽くすことが美徳ともされています。
一発勝負の学生のトーナメントであれば最後の最後までやり抜いた方がスッキリしますが、クラブチームなどではプレイを止めた方が、正直、格好いいと思います。…

ガベージ・タイム/garbage timeって何?日本とアメリカのバスケの違い

【ガベージ・タイム/garbage time】

ガベージタイムとは勝敗が決した試合の残り時間のことです。
ガベージを直訳すると『ゴミ、不要な物』、ガベージ・タイムになると(勝敗に関係ない)不要な時間となります。

【ブローアウト】

勝敗が決した試合の中でも大差がついた場合、ブローアウト(blow out)と表現します。

【ガベージタイムは若手の出番】

NBAなどのトップリーグだとガベージタイムには、普段プレイタイムが与えられていない若手プレイヤーの出番となります。
ここで試合慣れさせたり、結果を出すことでプレイタイムの獲得に繋げたりします。

【ガベージタイムの暗黙の了解】

ガベージタイムには下記の暗黙の了解(アン・リトン・ルール)が存在します。
・勝っているチームはタイムアウトを取ってはいけない。
・怪我防止のため、シュートに対してはファウルをしてはいけない。
・必要以上に派手なプレイ(ダンク等)や振る舞いをしてはいけない。

【ガベージタイムの暗黙の了解を破ると制裁される】

勝敗が決まった最後の攻防で、どちらかがプレイをする意思がなくなれば、攻防をやめます。
もし、最後のポゼッションで勝っているチームが派手なシュートをしようものなら報復されます。

がっつりボールを投げつけられていますね。

残り26秒で、プレイの意思がなくなれば、たとえ24秒オーバータイムになったとしてもプレイをやめます。
24秒はコールされますが、ターンオーバーとしては記録されません。

「死屍に鞭打つ」行為を嫌うアメリカと、「あきらめたらそこで試合終了ですよ」主義の日本の差ですかね。
日本でも徐々に浸透してきており、大学の一部とプロリーグは暗黙の了解に従ってプレイをやめてますね。
クラブチームでも強豪チームは最後のポゼッションはシュートしない傾向にあります。…