【デザイン/design】
デザインとは、目的達成のために意図をもって行動することです。
セットオフェンス(ナンバープレイ)はデザインされたオフェンスとなります。
フリーオフェンスの中で偶発的に発生したプレイはデザインされたプレイとはなりません。
【デザインとは見た目だけではない】
デザインと聞いて、パっとイメージするものは、「見た目を良くする作業・またはその創作物」だと思います。
「良いデザイン=見た目が良い物、悪いデザイン=見た目が悪いデザイン」などのようにです。
しかし、見た目はデザインの一部に過ぎず、様々な要素で構成されています。
【セットオフェンスのデザインの構成要素】
バスケットボールでデザインされたプレイとなると、下記をイメージします。
〇ストラテジー
ステラテジーとは戦略です。
セットオフェンスの場合、目的・ゴールはなんなのか?
一般的には、高いオフェンスレーティング(得点期待値)が目的となります。
しかし、時には、短い(長い)時間でシュートしたいなどの目的を兼ねることもあります。
〇ユーザビリティ
ユーズビリティは使用性のことです。
NBAで使われているという理由でクラブチームに落とし込んでも、シュート能力が違うので当てはまらないこともあります。
デザインする際に、ユーザビリティは必須項目となります。
〇アイデンティティ
アイディンティティは、独自性や印象と解釈してください。
ゼロから全く新しくデザインするのは難しいですが、反対にすべてをコピーしてデザインされたものも面白みがありません。
デザインする立場としての満足感、周りからの印象・評価もデザインの構成要素となります。
【全てが「デザインする」となる】
「デザインとは、目的達成のために意図をもって行動すること。」なので、セットオフェンス以外でも偶発的なプレイを除き全てがデザインとなります。
チーム構成もデザインして作られるのか、偶発的に完成するのか。
NBAでプレイタイムをあらかじめ決めている采配もデザインされたメンバーチェンジとなります。
東京医療保健大学元アシスタントコーチに聞いたところ、同大学はあらかじめプレイタイムを決めており、交代の指示はHCではなくACのようです。
それでいてインカレ制覇という結果を残しているわけなので、素晴らしいデザインだと思います。