2016/9/6練習記
日曜の女子の試合で残り90秒7点ビハインド、相手ボール。
そこから逆転するためにファウルゲームを仕掛けたが、ファウルができずに時間が経過し、一矢を報いることができませんでした。
なので、ファウルゲームの練習をしました。
【ファウルゲーム】
ファウルゲームの必要性
残り時間が20秒で2点負けており、相手ボールだとします。
2点負けているということは実力が拮抗し、ボールを奪いにいっても難しいということです。
当然、相手はボールを奪われなければ勝てるので、ボールキープします。
そのまま時間が経過すると勝率はほとんど0%に近いです。
つまり、時間を止めて、攻撃権を得ないと、追いつくことが出来ません。
時間を止めるとは、わざとファウルをして、チームで5ファウルになり、相手のオフェンスをフリースローに導きます。
ファウルゲームの目安
全て相手ボールで考えます。
24秒以下で6点差以内で負けている場合はオートマチックです。
7点差以上ある場合は、3Pを二本決めること、相手がフリースローを4本落とす必要があるので厳しいでしょう。
攻守は大体40秒で一往復終わるので、私の中では40秒の倍数で計算します。
イメージとしては4点差なら40秒、7点差なら80秒、10点差なら120秒ならオートマチックにファウルゲームです。
120秒10点差の場合は、相手が3回外し、こちらが「3点×3回=9点」なので追いつきません、だからファウルゲームします。
80秒7点差でも、相手が2回外し、こちらが「3点×2回=6点」なので追いつきませんので、ファウルゲームします。
相手が時間を考えず早打ちしてくれれば追いつく可能性もありますが、通常は24秒オーバータイムになってでもボールをキープするのがセオリーです。
しかしファウルゲームは苦肉の策です。
今まで100回ぐらい試みましたが、逆転したのは2、3回程度です。
しかし、同様の点差で、ファウルゲームをしないで逆転したことはありませんので必要性はあります。
スティールorファウル
終盤で負けていると、ボールを奪う「スティール優先の考え」、「スティールが駄目ならファウルに切り替える考え」、「最初から確実にファウルに行く考え」の3つあります。
・スティール優先の考え
ファウルゲームという概念がない場合、激しいディフェンスでボールを奪って逆転するのが唯一考えられる作戦だと思います。
しかし、現時点で負けている相手なので、なかなかボールを奪えないと思えます。
「スティールにいったけど、当たりが強すぎてファウルになってしまった」という考えもありますね。
・スティールが駄目ならファウルに切り替える考え
理想はハードなディフェンスでターンオーバーを誘発し、駄目であればすぐにファウルに切り替えることです。
スティールが成功すると素早く点につながるので、最も理想形です。
ただし、実際にやってみると、スティールからファウルに切り替えるのは非常に難しく、パスで逃げられ、ファウルして時間を止めることができなくなります。
・最初から確実にファウルに行く考え
ファウルに行くのであれば、無理にスティールは狙わず、確実にファウルを狙いにいける準備をして、ボールが入ったらすぐにつかみかかるのが最も確実です。
二線はディナイしてボールを入れさせないのではなく、ツーアームぐらいの距離に位置し、ボールが入ったと同時に素早くファウルします。
ファウルの仕方
いざファウルをしようと思っても、なかなか吹いてもらえないと思います。
ディフェンスから仕掛けるファウルには、「ハッキング(叩く)」、「プッシング(押す)」、「ホールディング(抱え込む)」の3種類あります。
・ハッキング(叩く)
まず、前提として、終盤でのファウルゲームは審判が空気を察して、積極的にファウルをコールしなくてはならないルールとなっております。
小さい接触でファウルがならないと、激しい接触をせざるをえなくなり、怪我につながりますので。
しかし、女子の主戦場としている下部リーグでは、そのルールを知らないと想定してください。
激しく動く中で、軽く手を叩いてもハッキングとしてみなしてくれませんので、ハッキングは向いていません。
・プッシング(押す)
逃げ回る選手を無理やり押すと、転んだりして、危険に見えます。
実際は大したことがなかったとしても、ディフェンスがわざと押して、オフェンスが激しく転んだように見えるとハードファウルのアンスポーツマンライクファウルをコールされかねません。
そうなると、フリースロー2ショット&相手ボールなので、残り少ない時間の中で最も無駄になります。
・ホールディング(抱え込む)
ファウルゲームに最も適しているファウルはホールディングです。
ホールディングのファウルなど、普段やらないので、やり方がわからない人がいるかもしれませんが、相手が逃げないのであれば、軽く腕を掴んで、審判に目でアピールしてもいいのですが、基本的には相手の胴体を囲うようにして、自分の腕と腕を持ち、横に引っ張ります。
そうすると、相手は逃げることができなくなり、また普通はパスをすると審判が見てくれないことが多いのですが、目立つので、審判も認識しやすくなります。
また、相手を転ばさないように注意し、相手の行動を止めたら審判にアピールし、ファウルがコールされたら速やかに手をあげ、相手に軽く謝罪するといいでしょう。
ちゃんとした審判なら、少し触っただけで吹いてくれますが、そのレベルの審判は下部リーグの帯同だといないと思ってください。
実際の例
NBAや日本のプロリーグでは残り時間と点差でオートマチックにファウルゲームにいきます。
クラブチームでも男子一部リーグでは常識化しております。
下部リーグだとあまり見ませんね。
女子でもほとんど見たことはありません。
ファウルゲームと驚異的な3Pで残り60秒10点差をひっくり返したNBAの公式試合です。
本日の練習メニュー
〇参加者
・コーチ1人
・男10人
・女9人
〇メニュー
・計測付きシューティング(フリースロー、ゴール下)
・ランニングシュート(スピードと高さ、当たりを意識して)
・1on1(ディフェンスはディナイを頑張る、オフェンスはウイングでボールをもらう)
・男子ゲーム
・女子ゲーム
・男女対抗ミートシュート100本(ほぼ同時で男子が1秒差で負け、ダッシュ二往復)
【所感・PDCA・ミーティング】
折角、見学の方が来てくれたのに、対応を後回しにしてしまい、ご迷惑をおかけしました。
次回からは、きちんと対応したいと思います。
練習後のミーティングでは具体的なプレイヤーのシュートについてフィードバックしました。
男子は日曜試合です、女子は水曜代表者会議です。
合わせて宜しくお願いします。
あん・どぅ・とろわー
ニャー