投稿者「stardamire」のアーカイブ

フレアアクション(フレスクリーン&フレアカット)

「フレアアクション」でシューターがもっと輝くチームに!

最近、なんとなくスクリメージやスポット練習を繰り返していたなぁ…と少し反省しました。
そこで、「一つのテーマをしっかり積み上げる練習」に切り替えようと思います。

考えた結果、うちはインサイドも強いけど、シューターも多い。
だからこそ、シューターが活かされるアクションをもっと深めていきたい。

そんな気持ちで今回のテーマは「フレアアクション(フレアスクリーン&フレアカット)」に決めました。
チーム全体で理解を深めながら、実際の練習に落とし込んでいきます。
しっかりと定着するまで色々と形を変えてドリル化します。

【フレアとは】

フレア(flare)とは辞書によると、
1〈火炎が〉めらめら燃える。
2〈スカート・トランペットの開口部などが〉外側に広がる。
3〈争い・病気などが〉激発する,突発する。
となります。

一見バラバラに見えるけど、どれも「勢いよく外へ広がる」という共通のイメージがあります。
女性の感覚で言うなら、「ウエストからふわっと広がるフレアスカート」が一番しっくりくるかもしれませんね。

【フレアアクション】

▽フレアカットとは

「フレアカット(Flare Cut)」とは、味方が作るフレアスクリーンを使って、ボールから離れるように動くオフボールの動きです。
目的は、ディフェンスと距離をとり、キャッチ&シュートのチャンスを作ること。
スクリーンがなくても、ボールから離れる方向にカットすればフレアカットと呼ぶことがあります。

▽フレアスクリーンとは

「フレアスクリーン(Flare Screen)」は、フレアカットを助けるためにセットするオフボールスクリーンです。
ボールマンの反対側から仕掛けることで、味方にシュートスペースを生み出します。

▽フレアアクションとは

「フレアアクション(Flare Action)」は、フレアカットとフレアスクリーンのセットプレイを指します。
シューターを活かすチームには欠かせない連携です。

【フレアの使うタイミング】

▽パスキャッチに合わせて

パスが出るタイミングに合わせてフレアスクリーンをセットすると、ディフェンスはスクリーンを避けづらくなります。
ポイントは「キャッチの瞬間」に合わせること。
「on pass move,on catch …

2025年10月練習予定と練習振り返り、磯野眞氏名言

【予定】

10/07(火)〇
10/14(火)〇
10/21(火)×
10/28(火)〇

11/04(火)〇
11/11(火)〇
11/18(火)〇
11/25(火)〇

おかげ様で、コンスタントに体育館が取れました。
しっかりと集まって、ケーズさんにリベンジできれば!

【練習記】

▽week1
フレアスクリーンからの合わせのシュートをやりました。
今月はフレアに特化して練習します。
スクリメージでもフレアからの得点は倍というルールにしました。

▽week2
ドライブからのフレアの合わせの練習をしました。
ドライブにオフボールの二人が連動して合わせるためには、予測が必要となります。
フレアの場合は、スペースを広げる動きなので、ドライブのコースをつくるために早めに動いても大丈夫です。
スクリメージでは、なかなか再現するのが難しかったですが、引き続き意識だけは持っていきたいと思います。

【バスケの名言】

「正しさより、伝わること。多分正解でチームをまとめる。」
by磯野眞氏@長崎ヴェルカアナライジングコーチ兼男子日本代表テクニカルスタッフ

下記のインタビューから名言風に勝手に要旨抽出しました。
個人的には本当にすごく大事なことだし、理学と工学という表現がすごくしっくりきて、以降の自分のスカウティングにも大きな影響を与えて頂きました。
これはバスケ以外にもビジネスや子育てにも有効なのではとも思っています。

▽YOUTUBEからの引用
僕は究極的には、スカウティングは「意思統一の時間」だと思っています。
この週末、この相手に対して、自分たちはどういう戦いをしたいのか?
それを全体で統一する時間かなと思っています。

ある人は「Aっていう選手がより大事だ」と思っていて、
ある人は「Bっていう選手が大事だ」と思っている。
その考えがバラバラのまま試合になると、
「いや、ここもっと守れよ!」みたいなことが起きるんです。

でも、それを起こさないように、全員が同じ目線で、
「このチームに対しては、これとこれとこれが大事で、これは絶対にやらせちゃいけないよね」
というのを意思統一していく。

その過程の中で、
「相手はこういう癖があるよね」とか、「こういう傾向があるよね」とか、…

「怒る」と「叱る」に違いはない

先日、アウェイ練習試合で片道1時間程度の車移動をチームでしている時に、はっとする会話がありました。
バスケとは関係ないシーンでしたが、女性は、感情的に怒る人は嫌だし、理論的に叱る人も嫌だということです。
これは女性プレイヤーだけでなく、男性も子供もみんなそうだと思います。

怒るは、感情的に自己中心的な反応をすること。
叱るは、理論的で建設的な指摘を意味すること。
よく言われるのが、「怒るのは自分のため、叱るのは相手のため」とか、「怒るのは過去に対して、叱るのは未来に対して」などです。
つまり、「怒らずに叱る」というマネジメントが良しとされているけど、本質を理解しないと、プレイヤーには通用しないと感じました。
スポーツにおける「叱る」を深堀したいと思います。

【なぜ人は叱るのか】

「叱る」とは、相手の言動を否定し、攻撃性を含む言葉を使って、相手に修正を求める行為です。
これはコーチのような権力構造の上に立つ者が、プレイヤーなど自分の価値観に従わせるために使う手段となります。
スポーツ指導における「叱る」は、言葉を用いたネガティブな支配であり、「言うことを聞かせる」ための行動となります。
つまり、「怒る」は感情的に支配しようとしており、「叱る」は論理的に支配しようとしているだけで本質は変わりません。
どちらもネガティブな感情に基づく反応であり、仮にコーチが使い分けていても、プレイヤーからしてみれば、あまり変わらないのです。
例え、コーチが叱ったつもりでも、プレイヤーからしたら「怒られた」と認識するのです。

では、なぜ人は叱るのか?
セカオワの「Habit」では、「説教するってぶっちゃけ快楽」というフレーズがあります。

叱るという行為は処罰欲求という生理的現象であり、ドーパミンが分泌され快感を得られる欲求であるからです。
怒るも叱るも実は自分(指導者)のためです。
ドーパミンなんて目には見えないので、これが事実かはわかりませんが、そう思っておけば、怒ることも叱ることも減るのではないかと考えています。

【叱られる方の立場】

叱ることの本来の目的は、本人に気づきを与え、自省し、悪い行動を今後起こさないようにすることです。
しかし、叱られると人はストレスを感じ、本能的に「戦う」か「逃げる」か「うずくまる」かの選択肢をとります。
戦うとは、言い返すことです。
逃げるとは、叱られているという状況が早く終わるように取り繕うこと、または物理的にその場から離れることです。
うずくまるとは、時が過ぎるのをひたすら待つことです。
「3F(Fight,Flight,Freeze)」とも呼ぶそうです。
その場では言うことを聞くので、コーチとしては手ごたえを感じることもあります。
ただし、実際には選手の自省はほとんどなく、今後の自発的な行動に繋がりません。
特に「うずくまる」の状態になってしまうと、本人の主体性が完全になくなっている状態となります。

【褒めればいいのか?】

ガンガン褒めた方がいいと思います。
褒めることで、自尊心や自己肯定感が高まり、選手のモチベーションがあがります。
また、好意の返報性が働き、コーチのために頑張ってくれる選手が増える可能性もあります。
褒める時は、すぐに、具体的に、みんなの前で褒めると良いと思います。
結果を褒めるだけではなく、過程も褒め、存在自体も褒めるということもあります。
結果を褒めるとは、シュートを決めた時。
過程を褒めるとは、入らなかったけど良いシュートをうてた時。