バスケ研究用」カテゴリーアーカイブ

タイムアウトと交代

今週は休みでしたので、丁度、次の女子試合で問題提起された「タイムアウト」と「交代」のタイミングについての持論を述べます。

【タイムアウトについて】

タイムアウトが取れるタイミング

・シュートを決められた時
・ファウルやバイオレイションなどで時間が止まった時
・フリースローは一投目のボールが審判の手から離れる前か、最後のシュートが決まった時(両チーム可)

タイムアウトの回数

・前半2回
・後半3回※ラストツーミニッツ(4Q残り2分以降)は最大2個
・延長は各1回

タイムアウトを取るタイミング

・流れを変えたい時(私の場合は3連続ゴールされた時)
・リードしていたのに追いつかれた時、逆転された時
・戦術を変更、共有したい時
・疲れが見える時(個人的には交代の方がおすすめです)

タイムアウトをもっと踏み込んで

完全に持論です。

前提
タイムアウトは残しておくのが勿体ない

1個目
前半は積極的に使います。
違和感があればすぐ使います。
試合開始直後でも使います。

2個目
流れが悪い時か、戦術を共有したい時に使います。
流れが悪い時の定義は3連続ゴールされた時と決めています。
出来れば前半残り3分までは残しておきたいけど、なるべく積極的に使います。

3個目
後半は前半と違って大事に使います。
流れが悪い時、または前半リードしていたのに追いつかれた時に使います。
使わないで済むのであれば、ラストツーミニッツで消滅しても使いません。

4個目・5個目
理想は、ラストツーミニッツで2個とも残します。
すでにタイムアウトを4個目を使っているということは、挽回するのが厳しい点差という状況です。
タイムアウトは戦術の確認ではなく、接戦でボールをフロントコートに進める為に使います。
このシチュエーションの場合は接戦で残り時間がわずかなので、ファウルゲームで行くのか、ボールキープ優先かを共有します。

戦術はなるべく、コーチが交代メンバーに伝えて、コート内で共有してもらうか、フリースローの時に5人が集まって確認するのが理想。
戦術の確認は相手がゾーンになった時以外は軽微な調整で済むので、わざわざタイムアウトを消費したくないというのが個人的な見解です。…

ファウルゲーム

2016/9/6練習記
日曜の女子の試合で残り90秒7点ビハインド、相手ボール。
そこから逆転するためにファウルゲームを仕掛けたが、ファウルができずに時間が経過し、一矢を報いることができませんでした。
なので、ファウルゲームの練習をしました。

【ファウルゲーム】

ファウルゲームの必要性

残り時間が20秒で2点負けており、相手ボールだとします。
2点負けているということは実力が拮抗し、ボールを奪いにいっても難しいということです。
当然、相手はボールを奪われなければ勝てるので、ボールキープします。
そのまま時間が経過すると勝率はほとんど0%に近いです。

つまり、時間を止めて、攻撃権を得ないと、追いつくことが出来ません。
時間を止めるとは、わざとファウルをして、チームで5ファウルになり、相手のオフェンスをフリースローに導きます。

ファウルゲームの目安

全て相手ボールで考えます。
24秒以下で6点差以内で負けている場合はオートマチックです。
7点差以上ある場合は、3Pを二本決めること、相手がフリースローを4本落とす必要があるので厳しいでしょう。

攻守は大体40秒で一往復終わるので、私の中では40秒の倍数で計算します。
イメージとしては4点差なら40秒、7点差なら80秒、10点差なら120秒ならオートマチックにファウルゲームです。
120秒10点差の場合は、相手が3回外し、こちらが「3点×3回=9点」なので追いつきません、だからファウルゲームします。
80秒7点差でも、相手が2回外し、こちらが「3点×2回=6点」なので追いつきませんので、ファウルゲームします。
相手が時間を考えず早打ちしてくれれば追いつく可能性もありますが、通常は24秒オーバータイムになってでもボールをキープするのがセオリーです。

しかしファウルゲームは苦肉の策です。
今まで100回ぐらい試みましたが、逆転したのは2、3回程度です。
しかし、同様の点差で、ファウルゲームをしないで逆転したことはありませんので必要性はあります。

スティールorファウル

終盤で負けていると、ボールを奪う「スティール優先の考え」、「スティールが駄目ならファウルに切り替える考え」、「最初から確実にファウルに行く考え」の3つあります。

・スティール優先の考え
ファウルゲームという概念がない場合、激しいディフェンスでボールを奪って逆転するのが唯一考えられる作戦だと思います。
しかし、現時点で負けている相手なので、なかなかボールを奪えないと思えます。
「スティールにいったけど、当たりが強すぎてファウルになってしまった」という考えもありますね。

・スティールが駄目ならファウルに切り替える考え
理想はハードなディフェンスでターンオーバーを誘発し、駄目であればすぐにファウルに切り替えることです。
スティールが成功すると素早く点につながるので、最も理想形です。
ただし、実際にやってみると、スティールからファウルに切り替えるのは非常に難しく、パスで逃げられ、ファウルして時間を止めることができなくなります。

・最初から確実にファウルに行く考え
ファウルに行くのであれば、無理にスティールは狙わず、確実にファウルを狙いにいける準備をして、ボールが入ったらすぐにつかみかかるのが最も確実です。…

シュートのフォロースルー

2016/8/30練習記
女子はディフェンスとルーズへのこだわりが浸透してきたので、次はシュートにこだわりたいと思います。


【シュートへのこだわり】

五右衛門女子では、練習中のシュートは「過程」も「結果」も拘ります。

〇シュートの質をこだわる

「過程」とは「シュートの質」です。
質はゲームライクを意識することと、正しいシュートモーションでうつことです。
ゲームライクを意識するというのは、速く鋭く正確なパスを出すこと。
フェイクなどを入れて、ボールミートすることなどです。

正しいシュートモーションでうつこととは、「ボールを持ち上げる」と「リリースする」ふたつの動作の始めから終わりまでを毎回同じにすることです。
シュートフォームを改善するということとは趣きが異なります。

〇シュートの確率をこだわる

「結果」とは「シュート確率」です。
現在、五右衛門では2つの基準値を設定しております。
ミドルシュート:努力目標55%(半分強)、必達目標45%(半分弱)
3Pシュート:努力目標34%(3分の1)、必達目標25%(4分の1)
目標の割には少し低めに設定してあるので、必ず達成するようにします。
尚、100本以上の試投で必達目標に到達しない人は、シュートフォームを含めた根本的な見直しも検討します。


シュートのフォロースルー

さて、表題のフォロースルーについてです。
フォロースルは「シュートのこだわり」で言うところの、「シュートの質」、「シュートモーションの最後」に該当します。
結論から言うと、必ずシュートをうった後にフォロースルーを2秒以上残してください。

フォロースルー

〇理由、確率があがるから

フォロースルーは、ボールが手から離れた後の動作なので、一本一本のシュートの成功には影響しません。
しかし、フォロースルーを残すことによって、シュートの確率が高まります。
考え方の基本は、シュートが入るという「ゴール」ではなく、入るシュートをうつという「スタート」にフォーカスします。
「決めるためのシュート」ではなく、「落とさないためのシュート」という表現をされる方もおります。

〇根拠

あるシュートが入ったとします。
そのシュートと全く同じシュートモーションであった場合、理論上、絶対にシュートが入ります。
シュートモーションは「ボールを持ち上げる動作」と「ボールを投げる動作」があります。
持ち上げる動作のスタートがボールセットで、ボールを投げる動作の最後がフォロースルーになります。
ボールセットとフォロースルーが一緒であれば、その中間の動作も一緒となり、毎回一緒にすることで、シュートが安定します。

〇効果

フォロースルーを残すというのは、毎回同じシュートモーションを作るというメリットがあります。
また、ずれた時に確認がしやすいというメリットもあります。

〇例

知恵袋で、大砲に例えた秀逸な表現がありました。…