バスケ用語」カテゴリーアーカイブ

ボーナス/bonusって何?バスケ・NBA用語。フリースローの時に使う言葉

ボーナス/bonus

ボーナス/bonusとは、チームファウルが4個以上あり、次にファウルされたらフリースローになる状態のことです。

【チームファウル・マネジメント】

チームファウル・マネジメントとは、1Qのチームファウル数(1試合の個人ファウル数)に上限があるので、ファウル数をコントロールする試みです。
ファウルマネジメント例
・Qの序盤にチームファウルが貯まってしまった場合、ゾーンにしてファウルをケアする。
・ファウル数に余裕がある時はワンショットプレイ(Q終わりの24秒以下のオフェンス)に対してファウルしてプレイを途切れさせる。
・リードされた最終Qに、いつでもファウルゲームに持ち込める準備をするため、チームファウル数をあえて増やしておく。

【ハック・ア・シャック】

NBAではボーナスのルールを利用して、フリースローの下手な選手にファウルする「ハック・ア・シャック」という作戦が存在します。

ハック・ア・シャックの利点は、相手のオフェンスで消費する残り時間を止めることができることです。
終盤で少し差がついて負けている場合、少しでも早く、少しでもシュートが下手で、リバウンドの強い選手に対してファウルすることで、通常よりも若干ですが勝率を高めることが可能となります。
尚、FIBAでは、ボールに対するファウルでないと、アンスポーツマンライクファウルとなり、ボーナス+ポゼッションとなるため、露骨なハック・ア・シャックは存在しません。…

ポケットパス/pocket passって何?バスケ用語。ピックプレイでよく使うパス

【ポケット・パス/pocket pass】

ポケットパスとは、ドリブルしながらズボンのポケットの高さあたりから繰り出すバウンドパスのことです。

【ポケットの特徴】

主にピック&ロールでダイブしたプレイヤーにパスする時に使うことが多いです。
メリットとしては、チェストパスに比べてパスモーションが小さく、持ち帰る時間がかからないので素早くパスを出せます。
また、ボールとディフェンスの間に、自分の体を入れることで、カットしにくい位置からパスできます。
デメリットとしては、ディフェンスとディフェンスの間を通してダイブしたプレイヤーにパスすることが多いので、正確なパスがだせる技術の高さが必要となります。

ロード・マネジメント/load managementって何?バスケ・NBA用語

【ロード・マネジメント/load management】

ロード・マネジメント/load managementとは、シーズンを戦い抜くための負荷管理のことです。
NBAでは10月から4月までの6か月で、82試合(約2日に1試合)を全米移動しながら戦い抜く過密なスケジュールとなっています。
特にバック・トゥ・バックと呼ばれる二日連続の試合は負荷が大きく、故障につながります。
そこでプレイタイムを抑えたり、休養欠場することで、シーズンを通して怪我無く過ごせるように管理します。

【クリッパーズの罰金騒動】
以下、ロード・マネジメントを巡るNBAの罰金騒動です。

ケガではなくただの休養、5万ドルの罰金
NBAがカワイ・レナードの起用に関してクリッパーズに5万ドル(約550万円)の罰金を科した。

事の発端は現地6日のバックス戦をレナードが欠場したこと。クリッパーズは左膝のケガを理由とし、リーグに診断書も提出していた。ところが、ヘッドコーチのドック・リバースは正直すぎた。ケガの具合を質問するメディアに対して、レナードはケガではなく休養だと明言してしまったのだ。

バックスとクリッパーズの対戦は、レギュラーシーズンMVPのヤニス・アデトクンボとファイナルMVPのレナードという、昨シーズンの2人のMVPによる直接対決として大きな注目を集めていた。その期待は肩透かしを喰らった形となり、リーグの価値を維持するためにNBAはすぐに罰金処分を決めたのだろう。

ちなみに今シーズンのレナードが欠場したのはジャズ戦とバックス戦の2試合。いずれも2日連続で試合が続く『バック・トゥ・バック』の1試合だった。だが、レナードにとって連戦のどちらかを欠場するのは以前からのルーティーンとも呼ぶべきものである。

スパーズ時代、2016-17シーズンのプレーオフで左足首を痛めたレナードは、そこからケガが続いてほとんどプレーできず。回復状況を巡ってスパーズとの関係にヒビが入ったことが退団を招いたと言われている。ラプターズに移籍した昨シーズンは完全復活のパフォーマンスでチームを優勝に導いた。特にプレーオフでは混戦に決着をつけるスーパープレーを何度も見せて、ファイナルMVPにも輝いている。

もっとも、ラプターズでも連戦となれば休養することが多く、レギュラーシーズンでは82試合のうち60試合にしか出場していない。こうして長いシーズンを通してコンディションを調整した結果、レナードはケガの不安なく全力のプレーができ、チームも優勝できたとも言える。

古傷を抱えるレナードに限らず、どの選手もキャリアを棒に振りかねない大ケガのリスクは避けたいもの。特に近年は、NBAのトップスター選手の半数近くが入れ替わり立ち替わりで長期欠場している状況だ。選手からすれば「シーズン82試合は多すぎる」という不安はあるに違いない。

そんな状況に対してリーグが高圧的にクラブに罰金を科し、選手をコートに立たせることは反発を招きかねない。単なる欠場と罰金では済まない、NBAが抱える根の深い問題である。