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アタック・ドリブル/attack dribbleとクラブ・ドリブル/crab dribble、二つのドライブの違い

アタック・ドリブル/attack dribble

2019/07/03up
マニアック度★☆☆☆☆

アタック・ドリブル(attack dribble)とは、リング方向へドライブするドリブルのことです。
アタック(attack)は「攻撃」です。
ドリブルアタック、(狭義の)ドライブ、ペネトレイトなどが同義となります。

クラブ・ドリブル/crab dribble

2019/07/03up
マニアック度★★☆☆☆

クラブ・ドリブル(crab dribble)とは、リングを正面に横(斜め)方向へドライブするドリブルのことです。
クラブ(crab)は「蟹」です。
蟹のように横歩きすることからクラブドリブルと呼びます。
参考文献:Hard work beats Talent! ~ハードワークは全ての才能を打ち負かす~ 神奈川大学バスケットボール部のオフェンス強化メニュー

アタック・ドリブルとクラブ・ドリブルの比較


アタック・ドリブルとクラブ・ドリブルの違いはドライブする方向がリング方向か、横(斜め)方向かの違いとなります。
参考とした動画では、ドライブはクラブドリブル(横)ではなく、リングにアタックしろと、クラブドリブルを否定的に表現していました。


(↑神奈川大のDVD買っちゃいました)

個人的な意見としては、二線のディフェンスがドライブに対して、安易に寄ってくれるのであれば、意図的にクラブドリブルをしてキックアウトをするのは有効だと思います。

アタックドリブルのメリットは、レイアップやファウルが狙える、ゴールへの合わせ(ダイブ)へのパス(ディッシュ)が狙える、深くディフェンスを引き付けてからのワイドオープンへのキックアウトが狙えることです。
アタックドリブルのデメリットは、接触が強くなり、位置が深くなるのでターンオーバーのリスクが増大します。

クラブドリブルのメリットは、ディフェンスを抜く必要がないので、簡単にキックアウトができる、ドリブルで動きながらパスするのでパス&ランの動きがしやすいです。
クラブドリブルのデメリットは、引き付けが浅いのでキックアウトしてもオープンになりにくい。二線が反応しなければ、単なるアウトサイド同士のパスになってしまいます。

攻撃的なアタックドリブルをベースに、クラブドリブルを使い分けるのが理想的だと思います。

レブロン・ジェームスが発言したクラブ・ドリブル

レブロン・ジェームスがゼロステップのことをクラブ・ドリブルと発言(言い訳)した過去があり、間違えた意味で認識している人もいます。
詳しくは、「レブロンジェームスとトラベリング 〜 クラブドリブルの謎」で…

2019年度JBA公認E級コーチ養成講習会(eラーニング)受講の勧め

2019年度よりコーチライセンス制度が改定され、JBA公認E級コーチ養成講習会はeラーニングにて受講していただくことになりました。
eラーニングでは、バスケットボールを指導する上で必要となる基本的な内容について学ぶことができます。
なお、JBA公認E級コーチライセンスはお申込から最短3日で取得することができます。

ということで、早速、受講し、資格を取得しました。
受講の仕方は、JBA公認E級コーチ(eラーニング)取得ガイドでご確認ください。

【JBAが養成したい理想のコーチ像】

JBAが養成したい理想のコーチ像とは、様々なコンテクスト(状況)の中で、プレイヤーやチームの潜在的能力を最大限に発揮させ、自分の能力を発揮・向上させることができるコーチとしています。
コーチからプレイヤーに教えるよりも、プレイヤーの学びや主体性を重視し、引き出すことです。
また、プレイヤーを理解し、固定概念にとらわれず柔軟な指導ができることです。

従来のコーチ像だと、豊富な知識があり、自分の美学をプレイヤーに教えることができる。
真っ白なキャンパスをコーチの理念色に染めて、ぶれることなく一貫したコーチの理念に染めることが良いコーチと見られがちでした。

従来のコーチ像の偏りが強いと、その世代では高いパフォーマンスを発揮することができるかもしれません。
しかし、バーンアウトを起こしスポーツが嫌いになったり、コーチの権限が強くなりすぎてパワハラにつながったりします。
コーチはプレイヤーの未来に触れる責任ある立場となります。
コーチ自らが学び、変化し、インテグリティを重視し、日本のバスケットボール界をより良くしていく理念を持つことが重要です。

【コーチライセンス制度】

コーチライセンスは下記の通り、3つのステージに分かれます。
強化:より競技力を高めたいプレイヤーを指導(S級・A級・B級)
育成:育成年代の指導に必要なライセンス(C級・D級)
普及:コーチライセンスのゲートウェイ、eラーニングで取得(E級)←今はここ



コーチライセンスの目的は、指導力の向上は勿論のことですが、組織化することで交流を促し、よりよいバスケットボール環境を提供できるようにするための素地となります。

【バスケットボールってどんなスポーツ?】

〇スポーツ本来の意味

スポーツとは、「運動+ゲーム」となります。
スポーツの語源は「楽しみ・遊び」です。
なので、勝利至上主義ばかりが正しいわけではありません。
コーチの指示に従ってやらされるのではなく、自発的に活動できるよう支援することがコーチにとって重要となります。

〇バスケットボールの価値

ファン:楽しむこと
パッション:なりうる最高の自分を追求する姿勢
チームワーク:結束し、協力・協同すること
リスペクト:様々な学びを提供してくれる全ての人々に感謝すること
インテグリティ:誠実さ、真摯さ、高潔さ

上記がバスケットボールの価値となります。
ここには、勝利という言葉はありません。

〇バスケットボールの特性

練習でチームに意識させていること【バスケIQ・インテンシティ】

【練習で意識していることまとめ】
☑感覚ではなく判断ができるようする。
☑集中力・強度の強い練習にする。

【練習で感じる違和感】

東京の社会人向けクラブチームだと、ほとんどがウォームアップ→ゲームの流れとなります。
ウォームアップはレイアップ、対面シュート、3対2、3対3。
あとはオールコートのツーメン、スリーメンがあるかどうか程度ですね。
上記の練習の最大の利点は説明が要らないということ。
どこ行っても同じ練習なので、だれでもすんなりフィットします。
説明が要らないので、体がスムーズに動けて、アップとしては最適です。
しかし、主に二点の問題を感じます。

〇試合のための練習ではない

「サッカー(バスケ)はカオスでありフラクタルである」
バスケはディフェンスが存在し、味方も想定通りに動かないカオス(混沌)のスポーツです。
なので、フリーのレイアップをジョグスピードでしても、試合には役に立ちません。
それどころか、アップのレイアップはリバウンドを取ってくれる人がいて、次にシュートをする人が迫ってくるので、自分でレイアップをリバウンドに行かない仕組みとなっています。
これが体に染みついている人は、試合でもレイアップを上に飛ばず、前に飛んでリリースし、入っても入らなくても、そのまま前方に通り過ぎます。
これは練習をうまくするための練習が、試合で下手にしている原因となります。

〇思考がない

どこ行っても、毎回同じ練習になると、バスケをする時に思考する習慣がつきません。
そうなると、感覚・感性だけでバスケをすることになります。
個の力だけで崩せる場合は、あまり問題ありません。
しかし、チームで崩す・守る必要があるとき、セットオフェンスやゾーンアタックの時には、思考(解決策と判断力)が必要となります。
感覚でミスをした時に思考を使わないと、感覚も上達しません。
無意識(無意識的無能)を有意識(有意識的有能)にし、有意識(有意識的有能)を無意識(無意識的有能)にすることで、感覚は研ぎ澄まされます。
なので、私はバスケIQ・インテンシティを意図的にチームに落とし込めるよう奮闘しています。

【バスケIQ】

バスケIQと言われても曖昧ですよね。
私は、バスケIQとは大きくわけて「知識」と「思考」の二つと定義づけしています。

〇知識

知識とは、課題解決の方法を知っているかどうかです。
例えば、2-3ゾーンを相手がしてきた時に対応策を用意できるかどうか?
対応策がダメだった時に、別の対応策を用意だけるかどうか?

具体的に言うと、相手が2-3ゾーンにしてきた場合、オーバーロードで攻める方法を選択したとします。
オーバーロードとは、ギャップを意識して、1ガード、2ウイング、2ポストのアライメントでスタートします。…