バスケ用語」カテゴリーアーカイブ

PVT(position・vision・talk)って何?バスケ用語

【PVT】

PVTとは、position(位置)・vision(視野)・talk(会話)の略で、ディフェンス練習で意識するポイントのことです。
ディフェンスの守り方により考え方は異なります。
まずは、オーソドックスなマンツーマンディフェンスを基に説明します。

【position(位置)】

positionとは、ディフェンスの時に立つ位置のことです。
1線インライン(マークマンとバスケットを結ぶ仮想線上)&ワンアーム(マークマンから腕一本分の距離)
2線パスライン(ボールマンとマークマンを結ぶ仮想線上)&ツーアーム(マークマンから腕二本分の距離)
3線フローティング(ボールマンとマークマンの中間地点までマークマンから離れます)&サギング(両方が視野に入る位置まで下がります)

【vision(視野)】

visionとは、ディフェンスの時の視点の割合です。
1線:ボールマン=マークマン95%(ほぼマークマンを見ます。たまにスクリーンや三線ヘルプを確認する程度ですが、自分のディフェンスに集中します)
2線ボールマン70%、マークマン30%(腕でマークマンに触ることで、視界から外れてもマークマンを終えるようにします)
3線ボールマン70%、マークマン30%(両方が視界に入るようにしますが、ボールマンへの意識を強くします)

【talk(会話)】

talkとは、ディフェンスの時の声の出し方です。…

スタント/stuntって何?バスケ用語

【スタント/stunt】

スタントとは、ドライブやピックプレイでノーマークになったプレイヤーを三線ディフェンスがカバーに入ることです。
カバーに入ることでゴール下の存在感を示し、ドライブを諦めさせます。
突っ込んできたらそのままマークマンをスイッチし、ノーマーク状態が解消されたら元に戻ります。
遅れてヘルプに行くというより、あらかじめヘルプのポジションに位置するイメージです。

stuntを直訳すると、離れ業・曲芸です。

【ハードスタント】

自分のマークマンよりもダイブやドライブへのヘルプを優先し、極端にヘルプにでることをハードスタントと呼びます。
ピック&ロールのカバレッジ(守り方)でショーディフェンスを採用する。
それを先読みして、オフェンスはスリップする。
さらにそれを先読みして、ハードスタントで、スリップへのパスをインターセプトする。
さらにさらにそれを先読みして、ハードスタントでもインターセプトされないように、スリップをショートロールして、ハイポ付近でレシーブする。
など、戦術の応酬はとても面白いです。

【チェックバック】

スタントの動きを素早く行うと、チェックバック(出てすぐ戻る)やヘジテーション(躊躇させる)と呼びます。…

トレント・タッカー・ルール/trent tucker ruleて何?バスケ・NBA用語

【トレント・タッカー・ルール/trent tucker rule】

トレント・タッカー・ルールとは、残り0.2秒以下の場合はタップかダンクしか認められないルールのことです。

【JBAの2019ルールブックの条文】

JBAの2019ルールブックの条文だとこうなっています。
16-2-5
スローインあるいは最後のフリースローの後のリバウンドのときに、ボールをつかんでショットをするためには、最低でもゲームクロックが0.3秒以上を表示していなければならない。
0.2秒あるいは0.1秒しか表示されていない場合、ショットを成功させるためには、ボールをタップするか直接ダンクして入れるしかない。

【ルールが作られるきっかけになった事件】

1990年にニューヨーク・ニックスのトレント・タッカーが決めたシュートから命名されたルールです。
1991年にNBAで、2010年にFIBAで制定されたルールです。

この大逆転シュートに、当時のデビッド・スターン・コミッショナーが異議を唱え、シュートを打つのに必要な時間を検証しました。
その結果、最低でも「0.3秒」が必要な時間と定められ、反対に0.2秒以下はシュートできないので、タップかダンクしか駄目という結論になりました。…