渡辺雄太日本選手2人目のNBAデビュー

遂に歴史が動きました。

男子バスケットボールの最高峰、米プロバスケットボール協会(NBA)のグリズリーズと契約した渡辺雄太選手(24)が27日、本拠地テネシー州メンフィスでのサンズ戦で公式戦デビューを果たした。日本人選手のNBA出場は、2004年にサンズで4試合に出場した田臥勇太選手(現栃木)以来、2人目。

渡辺選手は第4クオーター途中から出場し、フリースローを2本決めて2得点を挙げ、2リバウンドを記録した。チームは117―96で快勝した。

渡辺選手は香川・尽誠学園高を卒業後に米国のジョージ・ワシントン大でプレー。2メートル06の長身ながらスピードもあり、今年7月にグリズリーズ傘下のチームでのプレーを前提としながらNBA出場も可能な「ツーウェー契約」を結び、開幕5戦目でチャンスをつかんだ。
2018年10月28日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

おめでとう、ありがとう。
やばいね~

でもね、2way契約を勝ち取った段階で、ガベッジタイムでのNBA出場は予想されていました。
2wayには45日間という縛りがあり、ここから本契約を勝ち取れるかが次の勝負となります。

2way契約に関してはしげち@sh1geさんの2017年6月25日のtwitterの投稿をご参考に。

2-way 契約って何!?

〇背景
NBAを目指す選手はGリーグ(旧Dリーグ)に所属するが、給与待遇面での課題があり、有力選手が海外に活路を求めるようになった。
チームとしても、Gリーグが育成の場として十分に機能してはいなかったので、思うような長期的なチーム作りができなかった。

〇金銭面
Gリーグの昨シーズンのサラリー
$19500(220万円)と$26000(290万円)
海外チームのサラリー(特にスペイン、ギリシャ、中国など)
実力によって変わるが、数千万円以上可能。
デンバーのムディエイは、ドラフト前に1年中国リーグに所属し、1.3億円で契約した。

〇特徴
・1チーム2人まで契約可能。既存のロスター枠15人に追加で2人。
・チームのサラリーキャップにカウントされない。
・NBA歴4年未満の選手のみ契約可能
・1つのチームに最大2年所属可能
・基本給は800万円、最大で3000万円近くのサラリーまで貰える。(Gリーグの10倍)

〇その他
・基本はGリーグ所属。シーズンのうち45日間だけNBAに所属(チーム練習や帯同も日数に含まれる)できる。
・1年契約も、2年契約も可能。
・契約後にはQOを提出し、制限FAとなることもできる。15日間以上NBAに所属したら、チームは選手のバード権も持てる。

〇メリット
NBAの枠が60人増えるといっても過言ではなく、選手にとって豊かに生活できる給与が保証されながらNBAに挑戦し続けることができる。
チームにとっては、長期的なビジョンで選手を育成可能、且つ、サラリーキャップへの影響が全くない。未熟な選手でも契約に踏み切れる。

〇デメリット
選手にとって一度2way契約すると他のチームから声が掛けられなくなる(トレードは可能)。
通常のGリーグの選手はすべてのチームからコールアップされる可能性があるが、2way契約は自分のチームからしかコールアップされない。
チーム事情によっては飼い殺しになるリスクがある。

〇デメリット その2
チーム側にとってもGリーグの事実上Top60の選手が2way契約で所属が決まってしまうため、仮にシーズン中に主力選手に怪我が続きGリーグから選手を補強したい場合、選手探しがかなり厳しくなる。
契約した2way選手の見込みが外れた場合、次の手を打つことが困難。

〇まとめ
NBAの各チームが育成のための切り札を2枚持てることで、これまで以上に自分たちのバスケットに合う選手をじっくりと見定めることができる。
選手にとっては、生活上、NBAを諦め海外に行くしかなかったが、選択の幅が大きく広がることに。この制度を活用できるかが、今後の成功の鍵に。

八村塁も続け!
富樫勇樹も再チャレンジだ!