3XS(3×3リーグ)を数字で探求してみた

3×3を数字の側面から解説します!

今回は、男子3XSファイナルズ2025-26(DIV1・DIV2)の全試合をベースにスタッツを集計。
3×3特有の「21点ノックアウト」と延長戦があるので、PER10min(10分換算)で統一しました。
さらに比較対象としてB3リーグ(5人制)も同じくPER10minで並べています。

【PTSとシュートスタッツでの比較】

まず最初に見るべきはここです。

シュート本数、全然違います。

  • 3人制:30.6本 / 10min
  • 5人制:16.4本 / 10min

約2倍。
体感で「3×3は速い」と感じる正体はこれですね。

一方で、点数はそこまで差がありません。

その理由はシンプルで、得点の仕組みが違うからです。

  • 3人制:アーク内1点、アーク外2点、FT1点×1~2本
  • 5人制:アーク内2点、アーク外3点、FT1点×2~3本

ざっくり1.5倍スケールの違いがあるので、結果的にどちらも20点前後に収まります。


次にアーク外シュートの割合を見てみます。

  • 3人制:14.1本 ÷ 30.6本 = 46%
  • 5人制:6.8本 ÷ 16.4本 = 41%

「思ったより差がないな」と感じました。

  • 3人制:2点 ÷ 1点 = 2.0倍
  • 5人制:3点 ÷ 2点 = 1.5倍

これを並べてみると、

  • シュート割合:46% ÷ 41% = 1.12
  • シュート期待値:2.0 ÷ 1.5 = 1.33

つまりどういうことかというと、


「理論的には、もっと外を打ってもいい」

という結論になります。

体感的には三人制はガンガン外をうっているイメージですが割合としてあまり変わらないのは、

・ドライブやカットなどのペイントシュートがうちすい
・5人制ほど中が固くないので、外もうちやすい
からだと思います。

その割には、外シュートの成功確率が低いのは、選手の質の差になるのでしょうか。
ボールも一回り小さいので、40%ぐらい入っててもおかしくありませんが。

【ベーシックスタッツでの比較】

ベーシックスタッツとは、リバウンド・アシスト・スティール・ブロック・ターンオーバー・ファウルなど、
1プレーごとにそのままカウントされるシンプルな指標のことです。

アドバンススタッツのところでも触れますが、3人制はポゼッション数が5人制の2倍弱程度になります。

そのため、これらのスタッツも基本的には同じように2倍弱の水準に近づいていきます。

実際に見ても、大きく外れることなく、だいたいその範囲に収まっている印象です。

あまり話すこともないので、さくっと流していきましょう!

【アドバンススタッツでの比較】

最後にアドバンススタッツでの比較です。
まず注目すべきはポゼッション(攻撃回数)です。

  • 3人制:39.1
  • 5人制:21.6

3人制の方が約2倍弱、多くなっています。
この差が、ここまで見てきたスタッツ全体に影響しています。

PPPで比較すると

  • 3人制:0.62
  • 5人制:0.91

と3人制の方が低くなりますが、これは得点計算の違い(1点・2点 vs 2点・3点)の影響が大きいです。
PPAも同様の傾向になります。

ベーシックスタッツでは見えにくかったTOVですが、TOV%で見ると違いがはっきりします。

  • 3人制:12.7%
  • 5人制:17.9%

3人制の方がかなり低く、ターンオーバーの発生率は抑えられています。
ボール運びがなく、プレーエリアも限定されるため、リスクが低いのが理由と考えられます。

一方で、3人制特有のミスとして多いのがチェックボール時のトラベリングです。

参考動画:

これを観てトラベリングと判断できたら3×3通です。


同じくOREB(オフェンスリバウンド)もベーシックスタッツでは違いが分かりにくかったですがOREB%の比率にすると違いが見えてきました。

  • 3人制:36.4%
  • 5人制:26.3%

3人制は約3回に1回オフェンスリバウンドを獲得しています。
5人制が約4回に1回であることを考えると、かなり高い数値です。

理由としては、

  • 外シュートが多く、リバウンドが長くなる
  • セカンドチャンスの守備より、トランジションを優先する戦術

などが考えられます。
また、リーグ全体の強度やヒットの意識の違いも影響している可能性があります。


最後にFTR(フリースローレーティング)です。

  • 3人制:11.5%
  • 5人制:27.0%

3人制は5人制の半分以下となっています。

主な理由としては、

  • フリースローが1本制であること
  • 外シュートの比率が高くシュートファウルになりにくいこと

が挙げられます。

【まとめ】

ここまで見てきた内容をシンプルに整理すると、3×3はかなり特徴のはっきりした競技です。

  • ポゼッションが多く、試投数も多い(約2倍)
  • 外シュートの価値が高い
  • TOV%が低く、シュートで終わるポゼッション割合が高い
  • フリースローの本数が少なく、試合が止まらない

こうして並べてみると、


「同じバスケットでも、やってることはほぼ別競技」

というのが正直なところです。

ずっと動いて、ずっと攻めて、ずっと決着に向かっていく。
このスピード感は、5人制とはまた違った魅力があります。

まだ国内ではスタッツの整備も進んでいないので、こうして数字で見ていくと
「なんとなく速い」から「ちゃんと速い」に変わるのも面白いところです。

今後、チームや選手ごとに見ていくと、さらに個性や戦い方の違いも見えてきそうですね。


そして結論。


3×3、普通にめちゃくちゃ楽しいです。

まだ観たことがない人は、ぜひ一度会場で。
あのスピードと空気感は、現地でしか味わえません。

それでは、コートで会いましょう!