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対ピックディフェンス(PnRカバレッジ)

2022/1/28更新
4年以上前の記事で大幅に情報がアップデートされています。
あまり参考にならない記事ですのでご注意ください。
いつかリライトして、有益なコンテンツにします。(しばし放置)

オンボールピックに対するコンビネーションディフェンスをPnRカバレッジと表現します。
カバレッジの種類によっては三人目(スタント)や四人目(ヘルプ・ザ・ヘルパー)も絡んできます。
なので、都度、柔軟に対応するよりかはプライマリティ(優先順位)をつけて、対応することが好ましいです。
どういったPnRカバレッジを選択するかはチームごと、または選手ごと(外国人はフラット、日本人はブリッツ等)で使い分けるのが一般的です。

ゴエモンではブリッツを第一優先にしています。
もう一度、おさらいしておきます。

【オンボールピックのオフェンス側の狙い】

〇ピックの始まり方
・レギュラー
・DHO(ドリブル・ハンド・オフ)
・アラウンド(パス&トレイルからのPnR)

〇ハンドラーの基本的な動き
・ドライブ(ピック側に抜く)
・リジェクト(ピックの反対側に抜く)
・プルアップ(止まってジャンプシュート)
・リトリート(下がる)

〇ハンドラーの応用の動き
・スネイク
・ロール

〇ピックマンの動き
・ダイブ
・ポップアウト
・スリップ
・リピック

〇PnRの狙い
・ギャップを作る
・ミスマッチを作る
・瞬間的に2対1を作る

【PnRカバレッジ】

ディフェンスの守り方です。
社会人クラブチームであれば、スイッチで守り、ミスマッチが生じたらスクラムスイッチでリカバリーするのが良いと思います。
Bリーグで外国人とかいるなら、それは無理ですね。


ブリッツ(ピックきたらダブルチーム)
ショーバック
アイス
フラット…

トラップ(ハードショー&ブリッツ)-対オンボールピックディフェンス

オンボールピックに対しては、ハンドラー(ドリブルしているユーザー)とスクリナー(ピックマン)の技術に応じてディフェンスを使い分けるのが理想だとは思います。
アマチュアレベルであれば、オンボールピックに対してはトラップだけをマスターすれば十分だと思います。
ハンドラーのレベルが著しく高いと、ブリッツでは防ぎきれない部分もありますが、まぁ大丈夫でしょう。

【まずはトラップを動画で】

【ディレクション】

ハンドラーに対してハードショーを仕掛けたいので、リジェクト(スクリーンの反対側にドリブルするプレイ)されないようにします。
スクリーンを仕掛けられたら、ハンドラーのディフェンスはスクリナー方向を向いて、ハンドラーにスクリーン方向へドリブルするようディレクション(方向づけ)します。

【ハードショー】

ピックマンディフェンスは、まずは、スクリーンに行かれる前にバンプして、スクリーンをキャンセルさせるのが理想です。
しつこくスクリーンパンプにいくと、スリップ(ゴール下にダイブ)してやられることもあるので、気を付けてください。
さて、スクリーンをセットされたら、ハンドラーにぶちあたるぐらいの勢いで、ハードショー(ハードヘッジ)をしてください。
ハンドラーの技術が低いと、ハードショーだけで自滅してくれます。

【ブリッツ】

ハンドラーディフェンスは、ハードショーで戸惑ったハンドラーを目掛けてブリッツ(急襲)します。
そのままダブルチームでボールを奪うつもりで。
ピックマン以外にボールを出させるか、ピックマンにループパスを出させるのはOKです。

【スタント】

ダブルチームにすると、ピック&ロールしたピックマンがゴール下でノーマークになります。
三線のラストマンが、ピックマンのロールに対応(スタント)します。
スタントが機能するのが前提で、ダブルチームを仕掛けることが可能となります。

【ゴートゥペイント】

ダブルチームに行ったピックマンディフェンスはボールが離れるのと同時に戻ります。
ピックマンディフェンスは、自分のマークマンはスタントが対応しているので、基本はノーマークのプレイヤーを探すよりも、ペイントエリア目掛けて走りこみます。

【ブリッツの弱点~リトリート~】


ブリッツも当然に弱点があります。
押してくるディフェンスに対しては引いてみろって感じですかね。
ドリブルしながら後方にさがるよりも、ディフェンスが前方に突っ込む方が早いので、ダブルチームでつぶすこともできますが、あまりにも出過ぎてしまうと、中がスカスカになってしまいます。
相手がうまく対応してくるようであれば、こちらも別の守り方に変える必要があります。

以上が対オンボールピックディフェンスのトラップ(ハードショー&ブリッツ)の概要です。
オンボールピックに対しては、まずはスクリーンバンプでキャンセルさせるのが優先です。
体格差がないのであれば、スイッチで対応しても問題ありません。
より攻撃的に守るのであれば、今回お伝えしたハードショー&ブリッツがおすすめです。…

抜かれた方向で異なるヘルプの動き方

【抜かれた方向で異なるヘルプの動き方】

まずチームディフェンスとして、ファンディフェンスかファネルディフェンスを統一すると思います。
当チームではファンディフェンスをベースにしています。
一線が頑張って、オフェンスの抜かせる方向に誘導させるのですが、オフェンスも逆を狙ってくるので、毎回そうはなりません。
ウィークサイド(ライン側)とストロングサイド(ミドル側)で異なるヘルプディフェンスの動きを共有します。
ファンとファネルと少し異なりますが、今回はファンディフェンス時で解説します。

〇ウィークサイドに抜かれたら


ウィークを抜かれた場合、ゴール下にいるヘルプ(ラストマン)が、ペイントエリアの外までヘルプにいきます。(フィル)
そうするとゴール下があくので、三線のFがゴール下までさがります。(シンク)
この動きをフィル&シンクと呼びます。
ボールマンについていたディフェンスは状況に応じてダブルチームにいってボールを奪うか、フリーのオフェンスにつきます。
一連のローテーションでノーマークを作り出さないようにします

〇ストロングサイドに抜かれたら


ストロングサイドに抜かれた場合の説明をします。
ファネルディフェンスの場合は、全体が寄るので、ストロング側に抜かれても対応可能です。
しかし、ファンディフェンスの場合は、ストロング側に抜かれると後手にまわってしまいます。
ストロング側は、ボールマンがそのまま得点を狙えるし、逆サイドにも元のサイドにもボールを展開することができ、厄介です。
それでも、止めるのであれば、三線だったFが二線になるので早めのチェックバック(ヘルプ&リカバリー)で、ハイポあたりをケアします。
この時は、ボールマンよりも、自分のマークマンへの意識を優先します。
そのままレイアップを狙った場合は、Cが対応します。
この時、うかつに出過ぎると、合わせのダイブパスをされたり、ファウルを誘発されたりするので、注意してください。
ボールマンについていたGは、臨機応変に併走するか、Cとマークマンをエクスチェンジ(交換)します。

〇結論

ファンディフェンスの場合は、なるべくストロングに抜かせないようにしましょう!
ってことに、なっちゃいますね。…