バスケ用語」カテゴリーアーカイブ

シャムゴッド/shamgodて何?バスケ用語、ゴッド・シャムゴッド選手

【シャムゴッド/shamgod】

シャムゴッド(Shamgod)とは、前方に転がしたボールを反対の手で逆側にコントロールするドリブルムーブのことです。

【シャムゴッドの具体的なムーブメント】

ステップ1、左手でボールをコントロールしています。(左足が前)
ステップ2、ドリブルで、ボールが床についているタイミングで右足を前に出します。
ステップ3、オフェンスから見て左側(ストレート)に抜くため左足を前に出して加速します。
このタイミングで、通常左手でボールをコントロールするのを、反対の右手でコントロールします。
手と足がクロスした状態になります。
ステップ4、ボールを進ませる方向をストレート(左)からクロス(右)に変更します。
この動きをチェンジオブディレクションと呼びます。
ステップ5、そのまま右方向に抜きます。





【ゴッド・シャムゴッド選手が語源】

ワシントン・ウィザーズのゴッド・シャムゴッド選手が有名にしたドリブルムーブです。

デコイ/decoyって何?バスケ用語の意味を解説

【デコイ/decoy】

デコイ/decoyとは、ディフェンスを(二人以上)引き付ける、囮役となるオフェンスプレイヤーのことおよび囮役となる動きのことです。
特にインサイドプレイヤーがローポストでヘルプを引き付けてインサイドアウトパスすることを指します。

【デコイのセットオフェンス】

ダラス・マーベリックスの「ポストアップ・デコイ」というセットオフェンスです。
ポストアップからの1on1でヘルプを意識させたら、コーナーからスタッガードスクリーンを使ってトップにカッティングして3Pです。

【デコイの語源】

デコイ(decoy)とは、元来は狩猟で「囮に使う鳥の模型」という意味があります。

狩猟の時オトリに使われる野鳥の置物です。群れをつくる水鳥の習性をうまく利用して、飛んでいる鳥をおびき寄せる事が目的でした。

この「デコイ」という言葉の語源は、もともと、水鳥を一つの池におびき寄せるためにつくった人工の水路のことでした。広い水路の先にエサをまいておくと、水鳥たちはエサにつられてしだいに水路の奥まで泳ぎすすみ、最後には小さな池に集まったところを一網打尽、という狩猟をしていました。

おびき寄せるとき、エサのほかに模型も浮かばせておいたので、いつしか模型そのものもデコイと呼ぶようになりました。


参照:月刊バスケットボールで連載中の『まんが バスケットボール用語辞典』

【他分野でのデコイ】

・サッカー、ラグビー、アメリカンフットボール
「ディフェンダーを引きつけるために行う囮としての動き」と、同義となります。
むしろ、こっちのジャンルの方でもともとデコイを使っており、バスケでもデコイと呼ぶようになったのではないでしょうか。

・ファイナルファンタジー
「ファイナルファンタジーXIIに登場する魔法で、かけた対象に敵を引きつけさせ、集中的に攻撃を受させる効果」だそうです。
攻撃役にバーサク、盾役にデコイみたいです。
うーん、かけられたくないですね、平和が一番。

・エヴァンゲリオン
劇中での第7の使徒の上部にあるコアを攻撃してもダメージを与えられなかったところ、葛城ミサトが「違う、デコイだわ!」と発言しました。
真のコアは下部の球体内部にあったそうです。
やっつけた後に惣流・アスカ・ラングレーの名言「あんたバカぁ?」と続きます。

アタック・ドリブル/attack dribbleとクラブ・ドリブル/crab dribble、二つのドライブの違い

アタック・ドリブル/attack dribble

2019/07/03up
マニアック度★☆☆☆☆

アタック・ドリブル(attack dribble)とは、リング方向へドライブするドリブルのことです。
アタック(attack)は「攻撃」です。
ドリブルアタック、(狭義の)ドライブ、ペネトレイトなどが同義となります。

クラブ・ドリブル/crab dribble

2019/07/03up
マニアック度★★☆☆☆

クラブ・ドリブル(crab dribble)とは、リングを正面に横(斜め)方向へドライブするドリブルのことです。
クラブ(crab)は「蟹」です。
蟹のように横歩きすることからクラブドリブルと呼びます。
参考文献:Hard work beats Talent! ~ハードワークは全ての才能を打ち負かす~ 神奈川大学バスケットボール部のオフェンス強化メニュー

アタック・ドリブルとクラブ・ドリブルの比較


アタック・ドリブルとクラブ・ドリブルの違いはドライブする方向がリング方向か、横(斜め)方向かの違いとなります。
参考とした動画では、ドライブはクラブドリブル(横)ではなく、リングにアタックしろと、クラブドリブルを否定的に表現していました。


(↑神奈川大のDVD買っちゃいました)

個人的な意見としては、二線のディフェンスがドライブに対して、安易に寄ってくれるのであれば、意図的にクラブドリブルをしてキックアウトをするのは有効だと思います。

アタックドリブルのメリットは、レイアップやファウルが狙える、ゴールへの合わせ(ダイブ)へのパス(ディッシュ)が狙える、深くディフェンスを引き付けてからのワイドオープンへのキックアウトが狙えることです。
アタックドリブルのデメリットは、接触が強くなり、位置が深くなるのでターンオーバーのリスクが増大します。

クラブドリブルのメリットは、ディフェンスを抜く必要がないので、簡単にキックアウトができる、ドリブルで動きながらパスするのでパス&ランの動きがしやすいです。
クラブドリブルのデメリットは、引き付けが浅いのでキックアウトしてもオープンになりにくい。二線が反応しなければ、単なるアウトサイド同士のパスになってしまいます。

攻撃的なアタックドリブルをベースに、クラブドリブルを使い分けるのが理想的だと思います。

レブロン・ジェームスが発言したクラブ・ドリブル

レブロン・ジェームスがゼロステップのことをクラブ・ドリブルと発言(言い訳)した過去があり、間違えた意味で認識している人もいます。
詳しくは、「レブロンジェームスとトラベリング 〜 クラブドリブルの謎」で…