トピックス」カテゴリーアーカイブ

FIBAとNBAのルールの違いまとめ

思いついた順に箇条書きします。

〇試合時間

NBA:12分×4Q=48分
FIBA:10分×4Q=40分
延長は両方とも5分です。

NBAの方が合計8分長いです。

〇公認ボール

実は両方とも同じ円周74.9cm~75.9cmで作られています。
NBA:円周74.9cm~75.9cm
FIBA:円周74.9cm~78cm
1990年代まではFIBAが3cmもムラがありましたが、現在はNBAと同じ大きさに合わせて作られています。
ちなみに女子の6号ボールが72.4cm~73.7cmとなります。
6号72.4cm、NBA74.9cm、7号78cmで比較したらNBAが6.5号と言われるのも納得ですね。
NBA:SPALDING
FIBA:molten「BG5000」
以前はNBAもFIBAも同じデザインのボールでした。
同じタイミングでデザインが変わったのですが、NBAの選手会が拒否をしたことで昔からのデザインのボールをNBAは使っています。

〇3Pライン

FIBA:6.6m~6.75m
NBA:6.71m~7.24m
NBAの方が最大で約50cm長いです。
0度10cmの差ですね。

〇コート

NBA:縦(サイドライン)28.6m、横(エンドライン)15.24m
FIBA:縦28m、横15m
実質同じ大きさになります。
誤差はアメリカがインチで計るからでしょうかね。

〇ベンチ

FIBA:コートからベンチに向かって右が白
NBA:コートからベンチに向かって左がホームチーム
なぜか反対ですね。なぜでしょうか?

〇ユニフォームの色

FIBA:向かって右(ホームチーム)が白
NBA:各チームが4色用意し、ホームチームが色を選択、アウェイチームが被らない別の色を選択
ホーム(ロケッツ)赤、アウェイ(バックス)黒なども可能

〇個人ファウル

NBA:6個で退場
FIBA:5個で退場
時間が20%アップしているので個人ファウル数も20%アップしているのだと思います。

〇タイムアウト

2カール・オープン-ボストン・セルティックス(エンドインバウンズプレイ)

YOUTUBEで拾ったNBAのBLOB(エンドからのセットプレイ)の動きを研究しよう第二弾です。

今回は、ボストン・セルティックスの「2カール・オープン」です。

【アライメント】


アライメントは1-4ローセットとなります。

【ムーブメント】


上記の画像だけで終わりのとてもシンプルなBLOBとなります。


まずは、ボールサイドのプレイヤーがスペースを作る囮の動き(デコイ)をします。
ボールサイドの二人は特定の動きはなく、ゴール下のスペースを空ける動きであれば何でも大丈夫です。


同時にヘルプサイドのポストがピンダウンスクリーン(がっつり足止めするスクリーン)をします。


スクリーンをもらったプレイヤーがフレックスカット(外から横方向に折りたたむカット)します。
勿論、ここでボールをもらえたらシンプルにレイアップを狙います。
しかし、そんなに単純にプレイできるわけなく、このフレックスカットもデコイ(囮)となります。

〇メインオプション


スクリナーはそのままポップアウトして、ジャンプシュートがメインのオプションとなります。

【感想】

あまりにもシンプル過ぎて、本当にうまく行くのか未知数のBLOBとなります。
オリジナル戦術なので公開できませんが、少し似た動き(Lと呼んでいます)のBLOBを自チームでやっていまして、そちらの方が成功率が高そうです。

なぜ「2カール」という名称なのかも謎です。
おそらく、最初はカールカットの動きが2回あったのが、今の形に落ち着いたのではないでしょうか?

【BLOB特集】

Youtube(NBA Teams Best Baseline out of Bounds Set)
PDFバージョン(NBA Teams Best Baseline out of Bounds Set)
BLOB21(アトランタ・ホークス)
2カール・オープン(ボストン・セルティックス)

クローズアウトでシュートは10%落ちる

【クローズアウト三行まとめ】
☑クローズアウトはダッシュ&ハーキー。
☑両手を高くあげ、相手の鼻めがけて突き出す。
☑コンテストは10%成功率をダウンさせる。

スクリメージ(チーム内紅白戦)で、レギュラーメンバー中心のチームがゲストの混ざったチームに一方的に3Pシュートを決められ続けました。
今回は女子だけの練習だったので、インターバルが少なく、疲れがあったのが主原因です。
ですが、シュートチェックが弱く、そのあとのスクリーンアウトもしないので、セカンドチャンスからの失点もありました。
なので、今回は「クローズアウト」を言語化し、練習に落とし込みます。

【クローズアウト】

「クローズアウト」とはディフェンスの技術で、「3線(ヘルプ)ポジションから1線(ボール)ポジションに切り替わる際、一気に間合いを詰める」ことです。

上図だと、オフェンス1がボールを持っているので、ディフェンス1はボールマンにワンアームでプレッシャーをかけています。
オフェンス2はヘルプサイド(逆サイド)にいるので、マークマンのディフェンス2は、3線ポジションでピストル(マークマンとボールマンを指さす)をしています。

1(左ウイング)から2(右ウイン)にスキップパスされた場合、緩いパスであればディフェンス2がインターセプト(パスカット)を狙いますが、強いパスの場合は、クローズアウトで一気に詰めます。

クローズアウトの足の動きは下記となります。
・マークマンからスリーアーム程度の距離まではダッシュします。
・残りの距離からワンアームの距離はハーキー(スタッターステップ)で小刻みに足をバタバタさせて詰めます。

相手がシュートをせずにドライブした場合は、すっこ抜きされないよう気を付けてください。

【シュートチェック】

クローズアウトの一番の目的は相手にシュートを撃たせないことです。
なので、シュートチェックし、ドリブルを突かせたら成功となります。
一番やってはいけないことはクローズアウトからブロックシュートにジャンプすることです。
折角頑張って詰めたのに、飛んでしまうと、苦労が水の泡です。
なので、シュートチェックに留めます。
具体的に言うと、クローズアウトの時、ハーキーに切り替わるタイミングで「ボール!」と、ボールボイスを出しながら、両手を挙げて、相手の鼻をめがけて手を振り、心理的プレッシャーをかけます。
それでも相手がシュートを撃ってきた場合は、両手を相手の鼻をめがけて突き出し(目に向けて突き出すとフェイスチェックなのでテクニカルファウルの対象)、大きな声で「チェック!」と声をあげ、シュートに影響を与えます。
このシュートチェックの手があるかないかでシュート成功率は10%下がると言われています。

〇バスケットボール競技におけるシュート・コンテストの有効性についての論文

日本ではシュートチェックと呼びますが、アメリカではシュートコンテストと呼びます。

2013年度関西女子学生バスケットボール連盟主催1部リーグ戦上位4チーム同士の対戦である計12ゲームを対象としたデータです。


※試投数と成功率は論文参照、成功本数は左記から算出した数字です。

分析の結果、シュート・コンテストありの試投成功率は33%、シュート・コンテストなしの試投成功率は40%であったと述べています。
ざっくり、シュートチェックをしっかりしたら10%確率を落とすことができるって感じですね。

影響力は、カテゴリー・身長・実力差によって数字は大きく変わると思います。
一般的には、競技レベルが低くなれば影響は大きく、競技レベルが高くなれば影響は小さくなります。
NBAのカリーやハーデンレベルになると、ブロックまでしないとほとんどシュートが入ってしまうイメージです。…