EFFとaEFF

個人の総合的な評価を算出するオールインワン指標にEFFがあります。
計算式が単純なので、使い勝手がとても良く、個人的には重宝しております。
EFFの上級版のPERを算出しようとしたときに、EFFと酷似した計算式を発見しました。
EFFではすべてのスタッツを1で計算しております。
対してPERでは、スタッツを重要度に応じて調整しております。
では、この調整した数字で単純計算したらどうなるのかを調査したいと思います。

EFFを調整した数値をaEFF( adjusted EFF)と呼ぶことにします。

【EFF計算方法】

EFF = PTS + 3PM – 3PA + 2PM – 2PA + FTM – FTA + OREB + DREB + AST + STL + BLK – TOV

ポジティブスタッツからネガティブスタッツを引いた合計値となります。
全てのスタッツの価値を1として計算しております。
ファウルはEFFの対象外となります。

【aEFF計算方法】

aEFF = (3PM × a) – (3PA × a) + (2PM × a) – (2PA × a) + (FTM × a) – (FTA × a) + (OREB × a) + (DREB × a) + (AST × a) + (STL × a) + (BLK × a) – (TOV × a) – (FLS × a)

aはアジャスト(調整)です。
スタッツごとにaの値は異なります。
PTSは3P&2P&FTに内包されるので、別途の計算はしません。
aEFFでは、FLS(ファウル)がネガティブスタッツとして計算されます。

【aの算出】

〇前提計算

PERの時も算出した前提計算です。
B3リーグ2021-22シーズン平均で下記を求めました。
factor:0.60
VOP:1.04
DRB%:0.70
team-ApFGM:0.59

〇スタッツごとのaの算出

a3PM:3.38
a3PA:-0.73
a2PM:2.38
a2PA:-0.73
aFTM:1.28
aFTA:-0.38
aOREB:0.73
aDREB:0.31
aAST:0.67
aSTL:1.04
aBLK:0.73
aTOV:-1.04
aFLS:-0.23
こちらの数値となりました。
なんとなくEFFよりも正確な数値を算出できそうな気がします。

【EFFとaEFFで比較】

1位14.97(EFF1位25.32 )チャンセラー・ゲッティーズ
2位5.85(EFF2位11.85 )フィリップ・アブ
3位5.00(EFF3位10.45 )ジージオ・ベイン
4位4.54(EFF4位9.22 )尾形 界龍
5位4.50(EFF5位9.08 )平良 彰吾
6位3.35(EFF6位5.91 )ミトロヴィチュ・アレクサンダ
7位2.48(EFF7位4.54 )枡田 祐介
8位1.79(EFF9位3.00 )藤村 祐輔
9位1.21(EFF12位2.00 )大原 侑之
10位1.21(EFF8位3.39 )清水 隆平
11位1.00(EFF11位2.15 )関口 サムエル
12位0.94(EFF13位1.61 )小川 京介
13位0.68(EFF10位2.31 )長澤 亮太
14位0.22(EFF14位1.54 )伊澤 実孝
15位-0.62(EFF17位-0.11)高橋 健太
16位-1.15(EFF16位0.00 )高山 瑠晟
17位-1.46(EFF15位1.32 )鈴木 悠介

見慣れているEFFに比べると数値が低く感じます。(慣れの問題)
品川で比較したところ、1位から7位までは順位に変動はありませんでした。
8位からは順位に変動があります。
Gの数値が下がって、相対的にビッグマンの数値があがると思いましたが、思ったほどではありませんでした。
しばらくは、EFFとaEFFを併記したいと思います。

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