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ライブ・ターンオーバー/live turnover、デッド・ターンオーバー/dead turnoverって何?バスケ用語

【デッド・ターンオーバー/dead turnover】

デッドターンオーバーとは、時間が一度止まるターンオーバーです。
具体的に言うと、下記です。
ヴァイオレイション:トラベリング、ダブルドリブル、3秒・5秒・8秒・24秒オーバータイム、オフェンスに当たってのアウトオブバウンズ、オフェンス側のゴールテンディングとインターフェア。
ファウル:オフェンスチャージング、イリーガルスクリーン。

【ライブ・ターンオーバー/live turnover】

ライブターンオーバーとは、時間が止まらず、プレイが継続されるターンオーバーです。
具体的に言うと、下記の二つだけです。
スティール、インターセプト(パスカット)
ライブターンオーバーは、トランジション(切替)からのブレイク(速攻)が発生しやすいです。
またG・Fポジションのライブターンオーバーは、そのままワンマン速攻や2対1などに発展しやすいので要注意です。
つまりデッドターンオーバーが単にポゼッションを一個失うことに対して、ライブターンオーバーはディフェンスがカオスになるので失点を献上しやすくなります。

【ターンオーバー/turnover】

ターンオーバー(turnover)はシュート以外の方法でポゼッション(攻撃権)を失うことです。

【ターンオーバーは勝利に密接に関わる重要なファクターである】

バスケットボールは交互に攻撃をするので、両チームの攻撃回数がほぼ一致します。
よって、シュートの本数とシュートの成功率を高めれば勝つことができます。
下記の三種類は勝利に密接に関わる重要なファクターとなり、3つ全てが相手より上回っていて負けることはありえません。
※自チームだけのスタッツから計算できるようにしたオリジナル計算方法です。

eFG%
エフェクティブ・フィールドゴール・パーセンテージ
シュート本数に対する期待値
eFG% =FGA ÷ (2PM × 2 +3PM × 3)

OR%
オフェンスリバウンド・パーセンテージ
シュートに対するオフェンスリバンドの割合
ORB% = OR ÷ …

フェイク・ア・ファウル(フロッピング、シミュレーション)

先日の試合で、オフェンスファウルと思えるプレイに対して、ファウルはコールせず、かわりにレイズ・ザ・ローア・アームのジェスチャーを審判がしていました。
オフェンスチャージなどに対する基準が変わったのではないかと思い、フェイク・ア・ファウルを深掘りすることにしました。

【フェイク・ア・ファウルのルール】

2017-18 JBA プレイコーリング・ガイドライン
7.フェイク(FAKE A FOUL)
(1)基本的な考え方
オフェンス・ディフェンスともにファウルをされたようにみせかけ、ゲームに関係する人達を欺くプレイをなくす

(2)フェイクに対する対応
①フェイクが起きた責任エリアの審判がジェスチャー(片方の手のひらを2回招くように)を明確に示す(クルーで共有)
②ボールデッドで時計が止まった時に、該当選手及びベンチに対して、その近くにいる審判が速やかに明確に伝える
③フェイクが起きた後、ボールデッドで時計が止まる前に、同じチームの選手が再びフェイクをした場合は、2 回目のフェイクという理解で TF を適用する
④「ノーコンタクトのフェイク」は Excessive Fake(あまりに過度なフェイク)として、ただちに、TF を宣する(一発)。またそれに準ずる過度なフェイクもダイレクトテクニカルの適用対象とする
⑤ディフェンス(または、オフェンスファウル)とフェイクが同時におきていると判断できる場合、ファウルを優先して判定する
⑥ディフェンス及びオフェンスファウルを宣した場合、フェイクのウォーニングはおこなわない
⑦オフェンス選手も、ファウルを受けたように見せるため倒れるなどのプレイはフェイクとする

(3)テクニカル時の対応
①選手に対して 1)手を上げ、時計を止める 2)フェイクのジェスチャーを示す 3)テクニカルを示す
②TO に対して 1)チーム及び選手の番号を示す 2)フェイクのジェスチャーを示す 3)テクニカルを示す
引用元 JBA 審判部

バンプって何?剛(フィジカル)よく柔(スキル)を断つ

バンプについて詳しく語っているサイトが見当たらなかったので、言語化してみました。

【バンプとは】

バンプ(bump)とは、「衝突、突き当たる、押しのける」という意味です。
バスケットボールでは、主にディフェンスがマッチアップと接触すること、または接触時に押しのけることを指します。
通常、ディフェンスが相手の進路を妨害することはブロッキングのファールとなります。
よって、オフェンスよりも先に進路に入ることで、相手に遠回りさせる。
または先に進路に入ってバンプして、相手の進行を止めてしまいます。

【バンプをするシチュエーション】

狭義のバンプは基本的にオフボールマンに対して行います。

〇ボールカットバンプ

ローポストからハイポストへフラッシュする際、または逆サイドからフレックスカットする際にするバンプです。
要は両方ともボールに寄ってくる動きに対して、バンプしてタイミングを遅らせたり、ずらしたり、キャンセルさせたりします。

〇ゴールカットバンプ

3Pラインよりも外のオフボールマンがゴール方向へカッティングしてきたら、バンプしてタイミングを遅らせたりキャンセルさせたりします。

〇スクリーンバンプ

自分のマークマンがボールマンディフェンスにスクリーンをかけに行こうとした動きに対して、バンプしてタイミングを遅らせたり、角度をずらしたり、キャンセルさせます。

〇オフェンスリバウンドバンプ

オフェンスリバウンドにロングで飛び込んでくる動きに対して、バンプしてタイミングを遅らせたりキャンセルさせたりします。

〇ペイントバンプ

ノーペイントの原則に従って、ペイントエリアに面を取ってくる動きに対して、バンプしてタイミングを遅らせたりキャンセルさせたりします。
特にミスマッチになってしまう場合は、バンプが必須です。

【ボディチェックとバンプの違い】

世間的には同義で使っていると思いますが、私は明確に使い分けています。

・ボディチェック:相手の進路に入り、妨害すること。受動。
・バンプ:弾くこと。相手を外に押し出す。自分からぶつける。能動。

相手の進路に入った後に相手からぶつかってくるのを待つのではなく、インパクトの瞬間に自分からぶつけにいき、相手を外に押し出すのがバンプと解釈しています。
これは、優位なポジションに立てるだけでなく、自身の怪我予防にもつながります。

【バンプの仕方】

両手をX字にして自分の胸にくっつけます。
腕を相手方向に力を入れるのではなく、自分の胸に力を入れ、腹圧をかけて、体をひとつの鉄板にするイメージです。
腕で押すのではなく、自分の体重を乗せるイメージで体幹を使ってバンプします。

【腹圧をかける】

こちらからぶつかるか、相手からぶつかるかでパワーは数倍変わります。
腹圧をかけるかどうかでも、体感で倍は変化します。

お腹は、上は肋骨があり、下には骨盤がありますが、お腹そのものは後方の背骨しかありません。
この部分に空気を送り込んで膨張させ、腹筋を鍛えることで、骨の代わりに支えることができます。…