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♀ vs R様、練習試合@原木中山(2019年03月)

葛飾の試合がなくなってしまったので、空いた日程に練習試合を入れました。

【スコア】
COSMOS vs 練習試合
1Q:16-6(16-6)
2Q:38-13(22-7)
3Q:60-15(22-2)
4Q:75-22(15-7)
MVP:ナツカ(42EFF)

今日試したこと
・トランジションは縦パスで早く進める。
・バックコートからのインバウンズは全部セットプレイ。(フレックス、UC、UCからのスペインピック、ドリブルウィーブ)
・エンドインバウンズのナンバープレイ。
・ゾーンディフェンス、オールコートマンツーマンプレス。

オフシーズンなので、練習試合、いっぱい組みます!…

スペインピック(ダブルスクリーン・ポップ&ロール)は今や世界中で使われるバスケ戦術

【スペインピック三行まとめ】
☑PnRのスクリナーにスクリーンする三人のコンビネーションプレイ。
☑リオ五輪でスペイン代表チームが多用したのでスペインピックが通称となった。
☑スペインピックを悟らせないための仕掛けを入れると効果的。

【スペインピックとは】

スペインピックとは、PnR(ピック&ロール)のピックマンのディフェンス(またはボールマンのディフェンス)に対して、三人目がスクリーンをかける、コンビネーションプレイです。
現在、NBAを含む多くの世界中のチームが採用しているコンビネーションプレイとなります。
正式名称は「ダブルスクリーン・ポップ&ロール」と呼びますが、リオ五輪(2016年)で銅メダルに輝いたスペイン代表チームが多用したことをきっかけに世界中へ広まったので「スペインピック」という通称名が流行しました。
「ボールマンがすべてではない-バスケの複雑な戦術が明らかになる本」の著者でもある千葉ジェッツヘッドコーチ大野篤史氏は「スクリーンヘッジャー」という名前で紹介しています。

【スペインピックの動き】

スペインピックは、先にかけたスクリナーがゴール方向にダイブ、後からきたピックマンが3Pラインの外側方向にポップアウトします。
ボールマンはドライブからのレイアップまたは止まってミドルシュート、ダイブへのディッシュ、ポップアウトへのアウトサイドパスを選択します。

トップリーグでは対スペインピックディフェンス(オールスイッチ、またはアンダー)も研究されていますが、クラブレベルだとまだ対応がうまくできていない状態です。

【スペインピックを分解写真で説明】

上のYOUTUBEを見てくれれば一発で分かると思いますが、一応説明します。

〇アライメント

本文では、オフェンスのG・F・Cを「OG」・「OF」・「OC」、ディフェンスを「DG」・「DF」・「DC」と表記しました。
画像だとスペースの関係で白字がオフェンス、黒字がディフェンスとなります。
スペインピックを仕掛ける位置としてはハイピック(OGが高めのトップの位置)が理想です。
ウイングピック(45度)からでも仕掛けられますが、ハイピックの方がスペースを広く使えるので、ハンドラーのドリブル技術があるならば、ハイピックがおすすめです。
最初にピックを仕掛けるスクリナー(OC)はインサイドにダイブして、ゴール下でパスを受けてアタックできるプレイヤーがおすすめです。
残り二名はスペースを最大限に確保できるようにコーナーにて待機します。
このオフボールマンの動きはピックプレイ全般に共通する大事な動きとなります。

〇1stピック


上記の画像だと、OCがミドル(真ん中)側にスクリーン(ピック)をかけました。
OGがスクリーン方向にドライブしたので、DGがファイトオーバーで対応しようとします。
結果的にはチェイス(追跡者)の形で、OGを後追いしています。
DCは自分のマッチアップに対して距離をとって守っています。
これはアンダーまたはホワイトという守り方で、OG、OCの両方に対応できるように守っています。
OCはゴール方向にダイブしています。

〇2ndピック


ここまでは普通のハイピックからのPnR(ピック&ロール)となります。
スペインピックの場合は、プラスして、OFがDCにバックスクリーン(背後からのスクリーン)を仕掛けます。
アンダーでOGとOCの両方に対応できるように守っていたDCが二回目の背後からのスクリーンで無力化します。

〇フィニッシュ

JBA プレーコーリング・ガイドライン(20190401)

一般社団法人東京都バスケットボール協会指導者養成委員会から2019/3/12に通知されたプレーコーリング・ガイドラインです。
コーチがプレイヤーに対して暴言・暴力をすればテクニカルファウルとなることが明記されました。
スポーツの革命として、素晴らしい第一歩だと思います。
黄色背景が今回の追加部分記載です。

【ファウル】

ファウルとは

(1)基本的考え方
①ファウルには、触れ合いに対するファウル(NF/UF)と振る舞いに対するファウル(TF)、そして特に悪質でスポーツマンシップに反する行為(DQ:ファイティング含む)がある。
②NF/UFは5個で失格、そしてUF/TFはUF2個、TF2個、UF/TF各1個によって失格退場となるが、審判は「触れ合いに対するファウル」と同様に「振る舞いに対するファウル」にも毅然と判定する必要がある。
③審判は、JBAが推進する「クリーンバスケット、クリーン・ザ・ゲーム」を実践するため、コート上でのイリーガルな「触れ合い」および「振る舞い」に対するファウルを、競技規則およびプレーコーリング・ガイドラインに則り適切に判定することが求められている。

(2)触れ合いに対するファウル
審判員は、触れ合いに対するファウルの成立基準として、以下の 3 原則がある。
ファウルの3原則
①触れ合いの事実
②触れ合いの責任:リーガルガーディングポジション、シリンダー、etc.
③影響:オフェンスのR(リズム)S(スピード)B(バランス)Q(クイックネス)に影響のある触れ合いをファウルとして取り上げる。
審判は、よりゲームの質を高めるためにマージナルなプレー(ファウルの域に達していない度合いの触れ合い)の見極めも求められている。
審判は、マージナル or イリーガル or ノーファウルの判断について常に検証を重ねる必要がある。

(3)振る舞いに対するファウル
振る舞い(コンタクトのあるタウンティングを含む)に対するファウルについて、審判は感情的になることなく、競技規則およびプレーコーリング・ガイドラインに則りシンプルに判定する必要がある。
テクニカルファウルにおいても、他のパーソナルファウル等と比べて特別に扱うということはなく、リスペクトフォーザゲームの観点も含め、起きた振る舞いに対して判定をする。

イリーガルな手・腕・肘の整理(HAND-CHECKING 含む)

(1)基本的考え方
①オフェンス・ディフェンスのどちらかに、不当に有利・不利が生じないようにする必要があり、プレイヤーの FOM(Freedom of Movement:オフェンス・ディフェンス共にコート上を自由に動く権利)を確保し、クリーンでスムーズなゲームを提供する。
②イリーガルな手・腕・肘は、その後の試合(時間帯)でラフなプレーを引き起こす原因となるため整理する必要がある。
③イリーガルな手・腕・肘は、ディフェンスだけでなくオフェンスに対しても整理をする必要がある。
④イリーガルな手・腕・肘は、ディフェンスとオフェンスのリアクションではなくアクションに対して判定する必要がある。

(2)ディフェンスのイリーガルな手・腕・肘(HAND-CHECKING 含む)
①ボールを持っているプレイヤーに、両手を使う(ハンドチェックの適用)…