ホット・ハンド/hot handって何?バスケ用語?誤謬(ごびゅう)か事実か?

【ホット・ハンド/hot hand】

ホット・ハンド/hot handとは、シュート(主にミドルや3Pなど)を連続して決めている状態のことです。
つまり、シュートタッチが好調な状態、流れが来ている状態を指します。

【ホットハンドは誤謬(ごびゅう)である】

ホットハンドは、一見ランダムな事象で成功を経験した人は、追加の試行においてさらに成功する可能性が高いと信じてしまうという誤謬(ごびゅう・論証過程に明らかな間違いがあり、論証全体が妥当でないこと)であると言われています。
つまり、「ホットハンドは、勘違いだ」という主張ですね。
ホットハンド現象などとも呼ばれています。

ホットハンドは、「前回のシュートが成功したプレイヤーは、次のシュートも成功する可能性が高いという主張」と定義されています。
それに対して、心理学者のエイモス・トベルスキーらは、データからホットハンドを見いだせず、「人間には結果が連続することを期待するバイアス(偏りを生じさせるもの)が存在」し、それがホットハンド現象を生んだ可能性があると結論づけました。

【ホットハンドは事実である】

2011年10月のヤッリらの論文で、ホットハンドは誤謬でなく事実であると結論づけました。
ヤッリらは、NBAの30万件以上のフリースローのデータを分析しました。
その結果、フリースローで1回目に成功した場合と失敗した場合で比較したところ、1回目の成功をした方が2回目での成功率も大きくなることも発見しました。
個人的には「NBAで二本連続で外すシーンはあまり見ないので、本当にデータが合っているのかな?」という疑惑もありますが・・・
いずれにせよ、ホット・ハンドはやっぱりちょっぴり存在すると、現在、考えられています。