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3対2と3対3

【LINEの続き】

長くなるので割愛させてもらいましたが、3対3では、ミドルレンジで空いたら、ジャンプシュートをファーストオプションにするのが鉄則なのに対し、3対2では、ミドルレンジで空いても、ミドルシュートを狙わずに、レイアップを狙った方がベターな理由を解説します。

理由1:シュート成功率
3対2というアウトナンバーは、確実に点を取るか、フリースローまで持ち込みたい。
なので単純にミドルシュートよりも、レイアップの方が確率が高いというのが一点。
しかし、ミドルシュートの成功率や、相手ディフェンスの兼ね合いで、「レイアップよりもミドルシュートの方が確率が高い」という意見もあります。
確かに、そういったケースも存在しますので、これだけを理由にレイアップに行くという考えではありません。

理由2:オフェンスリバウンド奪取率
次に見るポイントは、リバウンドです。
ミドルシュートを狙うというのは、比較的オフェンスもディフェンスも広がっている、というケースが多いです。
必然的にミドルシュートの場合は、ディフェンス側のリバウンド確保エリアが広がり、オフェンスリバウンドの成功率が下がることになります。
レイアップの場合は、ゴール下に5人の敵味方が混戦している状態なので、ディフェンス側のリバウンド確保エリアが狭くなるうえに、数的有利が効果的になり、オフェンスリバウンドを奪える可能性があります。

理由3:逆速攻のスピードダウン
次に逆速攻です。
ミドルシュートで、広がっている状態だとディフェンスがリバウンドを取った後に、一発でタッチダウンパスを狙われることになります。
しかし、レイアップで混戦状態だと、ディフェンスリバウンドを取った後に、奪われないようにキープすることを優先し、逆速攻を抑えることができたり、プレッシャーをかけることでターンオーバーを誘発することも可能です。
3対2のアウトナンバーで速攻に失敗すると、2対3の逆アウトナンバーの速攻を喰らいます。
強豪チームでは、3対2のアウトナンバーを高確率で決めてきます。
なので、逆アウトナンバーを作る機会は極力減らすべきです。

3対3の場合、逆速攻を喰らっても、2対2のタイトナンバーで迎えることができるます。
同じ速攻だったとしても、3対3の場合はシュート力に自信があるのであれば、積極的にミドルシュートを狙っても問題ありません。
バスケットボールは、1点の重みが試合を決定づけるような野球やサッカーとは異なり、得点(習慣)の積み重ねが結果を作る、「ハビットスポーツ」と呼ばれています。
ひとつひとつのプレイを「ポイント」で見るのではなく、次のプレイの「つながりや影響」まで考え、常に確率が高い方、良い影響が出る方を、選び続けることが勝利につながります。

よって、「俺の場合は、レイアップよりもミドルシュートの方が確率が高い」というひとつのポイントで見るのではなく、「ミドルシュートの後の、リバウンドの後の、
タッチダウンパスの後の、3対2のアウトナンバーの逆速攻まで」意識できると理想です。

しかしまぁ、そんなことを考えて続けても、プレイに集中が出来ないので、「ベストはレイアップまで持ち込む」という知識だけ蓄え、「でも、俺はミドルシュートを決める」でいいと思います。
結果的に「レイアップで外しても仕方ないけど、ミドルシュートで外したら選択肢が失敗だった」程度の考えで構いません。

【練習記】

さて、港区大会がそろそろ始まるので、二分間という劇短なハーフアップを想定した、メニューでアップをしました。
・スクウェアパス&レイアップ1分
・タップ1分
これをちゃんとやったら、わずか2分でも十分に体があったまります。
続いて宣言通り、3対2と3対3をやりました。

3対2では、ペイントエリア外からのシュートを禁止し、詰将棋のように、相手を崩して、なるべくレイアップやゴール下でシュートすること。

3対3では、個人技に頼らず、オフボール同士のスクリーンで、相手をずらして、空いたら積極的にミドルシュートを撃つこと。

この二点を、練習での約束事にしました。
しかし、試合では、そんなことは言ってられません。
3対2でも、体の大きさやシュート力を考え、空いたらミドルシュートを狙う。
3対3でも、ミスマッチを考え、どんどん1on1を仕掛ける。

シュートが成功した時は結果論で考え、シュートを外した時は内容を見直す。…