練習でチームに意識させていること【バスケIQ・インテンシティ】

【練習で意識していることまとめ】
☑感覚ではなく判断ができるようする。
☑集中力・強度の強い練習にする。

【練習で感じる違和感】

東京の社会人向けクラブチームだと、ほとんどがアップ→ゲームの流れとなります。
アップはレイアップ、対面シュート、3対2、3対3。
あとはオールコートのツーメン、スリーメンがあるかどうか程度ですね。
上記の練習の最大の利点は説明が要らないということ。
どこ行っても同じ練習なので、だれでもすんなりフィットします。
説明が要らないので、体がスムーズに動けて、アップとしては最適です。
しかし、主に二点の問題を感じます。

〇試合のための練習ではない

「サッカー(バスケ)はカオスでありフラクタルである」
バスケはディフェンスが存在し、味方も想定通りに動かないカオス(混沌)のスポーツです。
なので、フリーのレイアップをジョグスピードでしても、試合には役に立ちません。
それどころか、アップのレイアップはリバウンドを取ってくれる人がいて、次にシュートをする人が迫ってくるので、自分でレイアップをリバウンドに行かない仕組みとなっています。
これが体に染みついている人は、試合でもレイアップを上に飛ばず、前に飛んでリリースし、入っても入らなくても、そのまま前方に通り過ぎます。
これは練習をうまくするための練習が、試合で下手にしている原因となります。

〇思考がない

どこ行っても、毎回同じ練習になると、バスケをする時に思考する習慣がつきません。
そうなると、感覚・感性だけでバスケをすることになります。
個の力だけで崩せる場合は、あまり問題ありません、
しかし、チームで崩す・守る必要があるとき、セットオフェンスやゾーンアタックの時には、思考(解決策と判断力)が必要となります。
感覚でミスをした時に思考を使わないと、感覚も上達しません。
無意識(無意識的無能)を有意識(有意識的有能)にし、有意識(有意識的有能)を無意識(無意識的有能)にすることで、感覚は研ぎ澄まされます。
なので、私はバスケIQ・インテンシティを意図的にチームに落とし込めるよう奮闘しています。

【バスケIQ】

バスケIQと言われても曖昧ですよね。
私は、バスケIQとは大きくわけて「知識」と「思考」の二つと定義づけしています。

〇知識

知識とは、課題解決の方法を知っているかどうかです。
例えば、2-3ゾーンを相手がしてきた時に対応策を用意できるかどうか?
対応策がダメだった時に、別の対応策を用意だけるかどうか?

具体的に言うと、相手が2-3ゾーンにしてきた場合、オーバーロードで攻めます。
オーバーロードとは、ギャップを意識して、1ガード、2ウイング、2ポストのアライメントでスタートします。
そこから、そこからボールをウイングかハイポに落として、片側で4対3(オーバーロード)になるようします。
しかし、オーバーロードも、ディフェンスの守り方によっては、外からのシュートが多くなり、シュート力次第では通用しません。

そこで、次の戦術として、マンアラウンドを用意します。
マンアラウンドは、ボールも人も動かす方法です。
パスを出したら必ずカッティングするルール(モーションオフェンス)でボールと人を目まぐるしく移動させます。
人ではなく地域を守るゾーンディフェンスでは、激しい移動に引き継ぎミスが発生することもあります。
オーバーロードでダメだった場合は、マンアラウンドで崩せる可能性もあります。

それでもだめだった場合は、自分達のディフェンスを変化させます。
マンツーで守っていたらゾーンに、ゾーンで守っていたらマンツーに変えます。
ディフェンスを変えることで相手がリズムを崩し、シュートミスやターンオーバーが増えたら、オフェンスにも影響を与える可能性があります。
それでも駄目なら、今回はゾーンを崩せないものだと諦め、オールコートマンツーマンにして、スティールからの速攻を狙います。

上記のように四つの戦術オプションを用意しておけば、どれかがはまる可能性があり、それだけ勝率をあげることができます。

〇専門用語を知っている

専門用語も専門知識の一つです。
以前、チームのメンバーから専門用語を使わないで分かる言葉で説明してほしいと言われたことがあります。
一回きりのクリニック形式であれば、相手が理解しやすいようにわかる言葉で伝える(相手のレベルに落とす)ことが大事かもしません。
ただし、継続して活動するのであれば、専門用語を使う(相手のレベルをあげる)方が好ましいと思います。
最初のうちは専門用語+補足の言葉で繰り返し使い続け、メンバーにも使わせることで、チーム内の共通言語としていきます。
これはメンバーのバスケIQの向上にもつながりますし、短い言葉で強いメッセージを持たせることができるようになります。

〇思考

思考とは、オンザコートで再現できることです。
感覚でバスケをする人はこんな感じのフローだと思います。
「見る→行動する」

バスケIQが高い人は、こんな感じのフローになります。
「見る→状況を把握する→自分の知識から引き出す→最善を選択する→行動する→振り返る→コミュニケーションをとる→試合中に改善する」

思考のゴールは、普段、無意識で行っていることを有意識にし、有意識を繰り返すことで無意識でできるようになるまで落とし込みます。

【インテンシティ】

インテンシティとは、「集中力、勝利への執念、当たりの強さ、総合力」といった解釈です。
格下を相手に思わぬ苦戦をするのは、インテンシティの欠如が原因なことが多いです。

〇ファイブミニッツ

共通用語にしようと、チーム内で繰り返し使っています。
40分間をフルコミットするのは無理です。
なので、「5分間(ファイブミニッツ)を、100%頑張ろう!」と呼び掛けています。
特に第4Qの残り5分を、どれだけ集中できるかで、接戦の勝敗が決まると思います。

〇ルーズボール

体力が切れ、集中力も落ち、足が止まってきた終盤で、いかにルーズボールに絡めるかがポイントです。
自分の近くにボールがある時だけでなく、遠くからでもダイブしてルーズボールに絡む姿勢。

この動画の執念を是非見習ってほしいと思います。

〇オフェンスリバウンド

チームの決め事として、「セーフティー以外は全員でオフェンスリバウンドに絡む」としています。
だけど、全員が毎回意識してオフェンスリバウンドに飛び込むのは現実的ではありません。
しかし、ファイブミニッツならば可能です。
もしスクリーンアウトをされたら押し込む。
スクリーンアウトできたら押し出す。
ディフェンスの場合は、まずは確実なスクリーンアウトの徹底です。

〇バンプ、ノーペイント

要は、コンタクトを嫌がらず、体を張るってことです。
ゴール方向へのカット、ボール方向へのカットは必ずバンプして、ボールに絡ませない努力をします。
同様にノーペイントの原則に従って、ペイントエリアにマークマンを楽に入れさせません。
ペイントエリアに面を取ろうとされたら、体を張って外に押し出します。

〇オールアウト

オールアウトとは、筋トレ用語で、最大限の負荷をかけて疲労困ぱいにすることです。
特に女性に多いのですが、なかなか自分の力だけではオールアウトできません。
だからと言って、強制的にオールアウトまで追い込んでも、バスケが嫌いになってしまいます。
普段からの信頼関係と知識の共有で、必要に応じてオールアウトできる環境を作ります。
同様にメタハイという言葉もあります。
メタは超越する、ハイは限界値で、限界突破という意味になります。
オールアウトすることで、メタハイを達成します。

【練習でチームに意識させていることのまとめ】

バスケIQを高めることで、感覚バスケからの脱却をすること。
練習のための練習ではなく、試合のための練習になるよう集中力と強度をあげること。
この二点を常に意識しています。
しかし、ガチ度があがればあがるほど、バーンアウトの危険性も向上するので、やっぱり楽しいということと、プレイヤーズファーストである前提は崩さないように気を付けます。
うーん、なんじゃ、この締めは(笑)