♀ vs TP様、練習試合@ホーム(2020年08月)

2020年練習試合3戦目。
久々のホームコートでの練習試合。
テーマは引き続き、「プレイヤーがデザインする」です。

【スコア】

五右衛門 vs 相手チーム
1Q:16-19(16-19)
2Q:32-41(16-22)
3Q:39-51(7-10)
4Q:62-72(23-21)
※ビデオ計測だと61-72

【表彰】

〇MVP

ナツカ
25EFF、21点、15リバウンド
首痛いのに頑張った!

〇プレイ・オブ・ザ・ゲーム

ヨキッチばりのポイントセンターヒカルのアシスト

【レビュー】

1Q
ヒカルの3点プレイでゲームが始まる。
そのまま良い流れをキープして11-6で5分過ぎてタイムアウト。
タイムアウト後は、相手の外のシュートが入らなかった分、オフェンスリバウンドを果敢に飛び込み、セカンドチャンスから得点をものにされる。
五右衛門はインサイドを中心に得点するが、Toからの失点もかさみ、逆転され、16-19の3点ビハインドで終える。

2Q
ターンオーバーは少し落ち着いたが、オフェンスリバウンドをかなり取られてしまった(相手のシュートミスの半分程度)。
ディフェンスを立て直すことができず、32-41と点差を9点に広げられる。

3Q
オフェンスリバウンドで圧倒されるがお互いにシュートが入らず、7-10のロースコアに。
39-51の12点差と広げられる。

4Q
今まで落とし続けていた相手の3Pがようやく入り始める。
3Qまで0/12だった3Pが、4Qでは3/6に。
五右衛門も3Pが良く入り、得点の奪い合いに。
残り2:23で14点ビハインドでタイムアウト。
ここから10点差にまで詰めるが、62-72の10点差で敗戦
犬猫戦争に負けて、自粛明け練習試合三連敗を喫した。

【数字上での振り返り分析】

まずはスタッツから振り返ってみます。

〇敗因はオフェンス?ディフェンス

今回、61-72で負けました。
97試合の過去平均では、67得点、57失点となります。
得点では平均より6点低く、失点では平均より15点多いです。
今回のポゼッションは80回(平均81回)でした。
総合的に判断すると、ディフェンス(失点)が敗因となります。

〇被オフェンスリバウンド

特にディフェンスの中で悪かったのは被オフェンスリバウンドです。
目標は13以下に抑えたかったのですが、約2倍の24回も取られています。
OR率41%からもわかるようにシュートミスの半分近くでオフェンスリバウンドをとられていることになります。
OR率はむしろ五右衛門の強みであったので、ここで負けると厳しいですね。
サイズは負けてなかったので、ランニングリバウンドの意欲が主な原因となります。

〇ターンオーバー比較

ディフェンスが悪かったと思える、もう一個の指標はTO(ターンオーバー)数の比較からです。
五右衛門が17個(18%)だったのに対して、相手は10個(10%)でした。
五右衛門の平均が18個だったので、いつも通りと考えます。
そうなると、相手のターンオーバーを10個しか生み出せなかったのは、ディフェンスのプレッシャーが弱かったからだと思います。
スティールも1試合平均13なのに対して5だったのは、プレッシャーが弱かった証拠ですね。
仮に相手のオフェンスリバウンドを10個減らすか、相手のターンオーバーを10個増やすことができれば、期待値1.0点と計算して10点差を詰めて同点にすることができたと思います。

【イメージでの振り返り分析】

次にスタッツでは表れないイメージで振り返ってみます。

〇アウトサイドの距離を離されたらどうする?

ウイングにボールが渡った時、インサイドを警戒されて、ボールマンのディフェンスがインサイドにカバーダウンしました。
代わりにウイングのボールマンはワイドオープンの状況となりました。
結果的にはうたされた感覚だったのか、5~6回はなったシュートはことごとく外れました。
最後は、ワンドリで少し詰めてからシュートし、成功しました。
これって実際、どうすればいいんでしょうかね?
シチュエーション的には絶対「うて!」となると思います。
3Pをうって、33%以上の確率で決めるしかないですかね。
公式試合であれば、シュート成功率が高いプレイヤーと交代して、上の三人のディフェンスをタイトにさせて、インサイドへのヘルプを防止しますが。
他の選択肢としては、インサイド同士でクロススクリーンをかけるとどうなるのでしょうか?
カバーダウンしているディフェンスはウイングに戻るのか?

2020/08/20追記
数えたら4回やられて、5得点でした。

期待値1.25点なので、80ポゼッションなら100得点ペースです。
なので、全く問題ありません。
基本的にはこのまま(3P、得意の距離まで詰めてロングミドル、トップにパス)で大丈夫ですが、別の方法も考えてみました。
1、インサイドでクロススクリーン
ダブルチームを固められたのは、ヒカルがボールサイドに来た時でした。
なので、クロススクリーンでヒカルが逆サイドに行けば、通常のツーメンプレイとなったと思います。

2、インサイドがハイポフラッシュ
インサイドがローポからハイポに移動すればどうなったでしょうかね?
ディフェンスがどう動くかわかりませんが、そのままディフェンスが二人ともハイポについてきたとしたら、ドライブからのレイアップが狙えます。

3、ハイポにドライブしてペイントタッチ
ウイングからハイポ方向にドライブしたら、どこかが寄ると思います。
それに合わせてキックアウトして、3Pを狙うのもありですね。

〇ミスマッチのディフェンス

相手のメンツが全員同じような身長(中型フォワード)で、ゴール下で高さのミスマッチを作られ、3回ほど攻められました。
うち2回は失点しました。
対策を考えてみました。

対応策1、マッチアップを変える(変わっても面をとられる可能性はある)
対応策2、個人で頑張る(押し出す、押して引いての駆け引き、無理ならタクティカル(戦術的)ファウル)
対応策3、ヘルプ(第三者が寄って、パスをさせる)
対応策4、スクラムスイッチ(個人的なおすすめ、ポストアップを察知したらすぐにスイッチ)

個人的には「全員で守る」を意識づけしているので、対応策3(ヘルプ)か対応策4(スクラムスイッチ)を推進したいと思います。
まぁ、個の力で守って欲しい範囲でもあるので、まずはポストディフェンスの駆け引きを学んでもらいたいとは思います。

2020/08/20追記
これもちゃんと見直したら、ミスマッチのポストアップから失点に結びついたのは1回だけでした。
しかも、このプレイ。

相手のナイスプレイです。
ミスマッチ対策とかは要らないかな~
ただ、スクラムスイッチの概念の確認だけしたいので、一回だけ練習しましょう。

イメージって怖いね。
たった1~2回の得点や失点が記憶に残り、重要と誤認識してしまうので。
やはり、数字を基にして振り返る方が確実だと再確認しました。

〇ドロー・ア・ファウル

試合中、シュートファウルが吹かれなかったアピールが複数ありました。
ファウルを受ける技術、ファウルがはっきりと認識できるようにリアクションする技術があると良いですね。
ファウルが鳴れば、フリースローになってナイスプレイです。
ファウルを吹いてくれなかったらシュートミス(またはターンオーバー)になってバッドプレイとなります。

ファウルじゃないのに審判をだましてファウルにするのは「フェイク・ア・ファウル」です。
プロリーグならば後日、罰金ですね。
しかし、ドロー・ア・ファウルとフェイク・ア・ファウルは全く異質なものと思ってください。
存在するファウルをきちんととりあげてもらうためのお手伝いです。
ボールをロストせずに、体のバランスを故意に崩し、接触があることを審判に気付かせてあげます。
プラスして声もあるといいですね。
NBAの審判ですらミスマッチジャッジが当たり前にあるので、ライブで審判に文句を言っても仕方ないです。
デッドの時に、紳士的に確認するのは全然OKです。

〇残り2:23で14点ビハインド

この時、私の判断でタイムアウトをとりました。
デザインはプレイヤーに任せたので具体的な戦術はわかりませんが、客観的に見て大幅な変化は見受けられませんでした。
私だったら、オールコートディフェンス一択の判断となります。

また、五右衛門の過去平均ポゼッション数は80回(正確には81回)となります。
40分×60秒÷80回=30秒となります。
1回のポゼッションにかかる時間は通常30秒です。
残り2:23だったので、計算だと5回となります。
この試合でも、残り2:23からのポゼッションを数えたら5回でした。
今後も1ポゼッション30秒というのは計算もしやすいので、チームで統一されたコンセンサスとしましょう。
さて、5回のポゼッションだった場合は、5回×3P=15点。
14点ビハインドだったので、3Pを5回全部成功させて、ディフェンスを5回とも守れば、逆転勝利となります。
ただ現実的に考えて1000回に1回もないであろう奇跡になると思います。

ここでやるべきことは、ディフェンスをオールコートのプレスに変えて、ペースを早めて、ポゼッション数を増やすことです。
1ポゼッションあたりのペースを15秒にまで早めれば、ポゼッション数は5回から10回に増えます。
10回のポゼッションで14点差であれば、限りなく可能性は低いですが、不可能な数字ではありません。
10回中8回オフェンスを成功させで(2P*5回+3P*3回)16得点。
10回中1回ディフェンスで決められて2失点。
プラマイ14点で、14点差を埋める。
さきほどの1000回に1回(0.1%)から、20回に1回(5%)程度までは可能性があがったのではないでしょうか?

正直、残り2:30で14点差だと手遅れですが、残り5分14点差であればチャンスはあったと思います。
このように点差と残り時間で、どのように戦っていくかをプレイヤーも考えることができれば、コーチからの指示もスムーズになるので理想的です。


いずれにせよ、6人で(相手も6人でしたが)で頑張りました!

ミーティングでも話した通り、次回からは練習試合でもコーチから提案レベルまではしたいと思います。
引き続き、最終的な判断はプレイヤーで決めてみましょう。

2020年4勝2負(公式試合)
2020年0勝3負(練習試合)