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ターンオーバー考察(2022.05.28)

ターンオーバー考察(2016.08.09)という記事がありますが、
6年も経ったので、自チームに特化して再考察したいと思います。

【ターンオーバーのデーター&目標】

当チームのターンオーバー目標は10個/試合(8分ゲームなら8個)です。
ハーフで5個、クォーターで2.5個、4分で1個の計算となります。

GOEMONのデータ上は下記となっております。
10.0個/目標
17.1個/全試合
16.5個/直近25試合
14.2個/Wリーグ平均

16.5個を10個にするためには約40%削減する必要があります。
ハドルのおかげでターンオーバーの映像が手に入ったので、確認できた337個を分類化してみました。

【ターンオーバーの分類化】

合計:337個(100.00%)
A、ドリブル:47個(13.95%)
B、パス:240個(71.22%)
C、保持:19個(5.64%)
D、バイオレーション:25個(7.42%)
F、オフェンスファウル:6個(1.78%)

3回に2回以上はパスのターンオーバーだと思っていたので、大体想定通りの割合でした。
その他の項目で言えば、オフェンスファウルが少なすぎます。
25試合に対して6個しかないのは、グレーゾーンを攻めなさすぎですね。
オフェンスファウルは、1試合に1個は欲しいと思います。
話を戻して、40%削減するとなると、やはりパスの改善が必要となります。

【なぜパスのターンオーバーが多いか?】

完全な主観ですが、パスのターンオーバーが多い理由は下記と想像しております。
1、パッサーのスキル
2、レシーバーのスキル
3、パッサーとレシーバーのコミュニケーション

例えば、ドリブルであればドリブラーのスキルという項目になります。
対してパスは上記の3つのスキルが必要となり、単純にドリブルの3倍のリスクが顕在すると考えています。

あとは単純にアウトサイドからペイントにボールをタッチさせるのが、ドリブルよりもパスの方が圧倒的に割合が多い(つまりチャレンジの分母がパスの方が多い)のも理由だとは思います。

【ターンオーバーの小分類化】

さらに細かく分類化しました。
A-1、ドリブルキャリー:フロントコートまで運ぶドリブルミス。
A-2、ドライブ:アウトサイドからペイントに向かうドリブルミス。
A-3、その他ドリブル:リトリート(下がる)や、キープなどのドリブルミス。
B-1、パスキャリー:フロントコートまで運ぶパスミス。
B-2、ポストフィード:ボールをポストアップしているインサイドにいれるパスミス(アウトサイド・イン)。

スタッツとボックススコアの付け方、ケーススタディー

2023年1月現在で使っている最新版のスタッツ用マニュアルです。

ボックススコアとベーシックスタッツ
アドバンスドスタッツ
アドバンスドスタッツをつけてみた
スタッツのケーススタディー


【スタッツとボックススコアの付け方、ケーススタディー三行まとめ】
☑個人に記録できない場合はチームに記録する。
☑判断に迷った時は、そのプレイに対する個人の貢献度合を最重要視する。
☑スコアラーの判断のみで記録される。

【スタッツをつけるのは難しい】

「このリバウンドってどっちに記録するの?」
「これって誰のターンオーバーになるの?」
などなど判断に迷うケースが結構あります。
ケーススタディーに従って確認していきます。
参考とするのは、JBAによるBOXスコア規定マニュアルです。
マニュアルが2008年度版なのでちょっと古いのですが、当ページをみるよりもマニュアルをみてもらった方が確実です(笑)
そもそも基本的なスタッツの見方がわからない人はこちらのページへ

【スコアに関する考え方の基本】

・個人に記録できない場合はチームに記録する
シュートが失敗した場合には必ずリバウンドが発生するというのが原則です。
ただし、シュートミスしたボールが直接アウトオブバウンズになることもあり、その場合は誰のリバウンドにもすることができません。
個人に記録できない場合は「HC/TEAM」という場所に数字をつけます。
気を付けて欲しいのは「チーム」とは、「チ-ム合計」とは異なる項目が存在します。
当記事で「チーム」となっている場合は、チーム合計ではなく独立したチームの方を指します。

・判断に迷った時は、そのプレイに対する個人の貢献度合を最重要視する
例えばパスミスなどのように一つのプレイに二名以上が関わるケースが存在します。
プレイごとにそれぞれ原則が存在しますが、基本的には個人の貢献度合を最重要視します。

・スコアラーの判断のみで記録される
これ、結構大事ですね。
過去にNBAでトリプルダブルを狙ってわざとシュートを外してリバウンドを取ったプレイヤーがいたのですが、リバウンドを計測されなかったみたいです。
なので、すべてが杓子定規というわけではなく、最終的には、スコアラーの主観で判断される

ボックススコアの見方とベーシックスタッツ

ボックススコアとベーシックスタッツ
アドバンスドスタッツ
アドバンスドスタッツをつけてみた
スタッツのケーススタディー


【スタッツとアドバンスドスタッツとボックススコアの見方】
☑バスケットボールはほとんどを数値化でき、分析が可能である。
☑得点、リバウンド、アシストなどの主要スタッツを抑える。
☑スタッツはファクト(事実)である。

【スタッツとアドバンスドスタッツとボックススコアとは】

スタッツ(stats)とは、statistics(統計)の略で、チームや個人のプレーの成績をまとめたものです。
アドバンスド(advanced、進歩した)スタッツとは、基本スタッツを組み合わせて算出したものです。
ボックススコアとは、1試合における両チームのスタッツ一覧のことです。

バスケットボールは全てを数字で表すことができるので、試合の良しあしを雰囲気だけでなく数字で分析できます。
当クラブチームでも、公式試合を一過性のものにしないために、スタッツをつけて、改善に役立ててます。

「そもそも、見方がわからない」
「どう使えばいいの?」
「この時は、どっちに記録するの?」
などという意見が多かったので、まとめました。

【ボックススコアの見方】


上記は2019年のオールジャパン決勝の勝利チームである千葉ジェッツのボックススコアです。
最後の富樫の3Pは凄かった!
まずは、基本的な見方を抑えます。

【ベーシックスタッツ】

スタッツのうち、計算を伴わないものをベーシックスタッツと呼びます。
観戦するだけなら、ベーシックスタッツだけを抑えておけば、十分です。

〇NO.(number、#、背番号)

まずはプレイヤーに関する情報です。
Noとは、ナンバーの略で、背番号のことです。
#などで表記されることもあります。
0(または00)から99となります。

〇S、GS(game starts、先発出場)

Sとは、スターティングメンバーの略で、先発出場のことです。
GS(ゲームスタート)と表記されることもあります。
*がついている5人が先発出場したということです。
単純な出場試合数はGと表記します。

〇選手名(name)

プレイヤーの名前です。