マニアックバスケ用語」カテゴリーアーカイブ

上級者向けのバスケ用語辞典です。
初めて聞いた言葉や、曖昧に理解した言葉だけをまとめた自分用のマニアックバスケ用語辞典です。
一部の地域や、特定のコーチしか使わない場合もあります。

メンバー向け限定公開バスケ用語辞典
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ア行
アライメント/alignment
アンリトン・ルール/unwritten rules
インバート/invert
アーリー・ポスト/early post
ウインドウ/window
ウェッジ/wedge
ウォール/wall

カ行
カオス/chaos
カバレッジ/coverage
ガベージ・タイム/garbage time
クリア・アウト/clear out
クロス・ドリブル・ジャブ/cross dribble jab
クロージング・ラインナップ/closing lineup
コモン・ファウル/common foul
コンテイン/contain
コンテスト/contests
ゴースティング/ghosting
コースト・トゥ・コースト/coast to coast
サ行
サイティング/sighting
サークル・ルール/circle rule
サークル・ムーブ/circle move
ジェイル/jail
ジャッグル/juggle
シャムゴッド/shamgod
シャロー・カット/shallow cut
シュート・アラウンド/shootaround
シュート・コンテスト/shoot contests
シュート・ヘジテーション/shoot hesitation
ショート・ロール/short roll
スイート・スポット/sweet spot
スクラム・スイッチ/scram switch
スタント/stunt
ステップ・アップ・スクリーン/step up screen
スプリット・アクション/split action
スペイン・ピック/spain pick
スラスト・ステップ/thrust step
スロット/slot
ソフト・センタリング/soft centering
タ行
ダッグ・イン/dug in
ツー・フォー・ワン/two for one
ツー・モア/two more
ドリブル・ハンド・オフ/dribble hand off(DHO)
デコイ/decoy
デザイン/design
デッド・ターンオーバー/dead turnover
デッド・ロー/dead low
ドノバン・ステップ/donovan step
トップ・ロック/top lock
ドライブスルー・レーン/drive-through lane
トランジション・スリー/transition three
ドリブル・キャッチ・アップ/dribble catch up
トレント・タッカー・ルール/trent tucker rule
ドロップ/drop
ナ行
ネイル/nail
ハ行
ネクスト・ボーナス/next bonus
ハドル/huddle
バンパー/bumper
ハンマー・セット/hammer set
パーミング/palming
ピック・ポケット/pick pocket
ヒット・バック/hit back
BLOB/baseline out of bounds
PVT/position・vision・talk
ファイン・センタリング/fine centering
フィルム・セッション/film session
プッシュ・スクリーン/push screen
プット・バック/put back
フライング・エルボー/flying elbow
フラット/flat
ブラッド・エリア/blood area
ブリッツ/blitz
プリ・ローテート/pre rotate
プルアップ・ジャンパー/pull up jumper
プレカン/pre game conference
フロッピー/floppy
フロム・ダウンタウン/from downtown
ペイント・タッチ/paint touch
ヘルプ・アップ/help up
ヘルプ・ザ・ヘルパー/help the helper
ポケット・ゲーム/pocket game
ポケット・パス/pocket pass
ポスカン/post game conference
ホット・ハンド/hot hand
ボーナス/bonus
ボール・プッシュ/ball push
マ行
マジック・タッチ/magic touch
ヤ行

ラ行
ライブ・ターンオーバー/live turnover
ランニング・スクリーン/running screen
ラブ・オフ/rub off
リアクト/react
リジェクト/reject
リップ・スル-/rip through
リフト/lift
リーク・アウト/leak out
レイト・コール/late call
レントゲン/roentgen
ロード・マネジメント/load management
ロール・プレイヤー/role player
ワ行
ワン・ショット・プレイ/one shoot pley

【PnRカバレッジ】ドロップ、フラット、ウォールの違い

ピック&ロールのことをPnRと表現します。
カバレッジは網羅、つまり守り方です。
PnRカバレッジとは、ピック&ロールに対する守り方のことです。

GOEMONではアーリーブリッツ(ドリブルをつく前にダブルチームをすること)を採用しています。
今回は、動きが似ている3つのカバレッジの違いを解説(解釈)したいと思います。

【ドロップ、フラット、ウォールの共通点】

オンボールピックの時に、ボールを持っている方をハンドラー。
ハンドラーのディフェンスをハンドラーD。
ピックを掛ける方をピックマン。
ピックマンのディフェンスをピックマンDと呼ぶことにします。

ドロップ、フラット、ウォールの共通点は下記です。
・ハンドラーDがチェイスする。
・ピックマンDが下がる。(差異あり)

【ドロップ/drop】

ドロップとは、PnRカバレッジのピックマンDの動き方で、後方に下がり(ドロップ)、ピックマンのダイブとハンドラーのドライブの両方をケアする守り方のことです。
ドロップ/dropを、直訳する「落ちる」という意味です。
ドロップではピックマンDが後方に下がるので、ハンドラーのドライブとピックマンのダイブの両方を守れます。
ハンドラーのプルアップはハンドラーDがチェイスして、リア(後方から)またはサイドからコンテストします。
しかし、プルアップシュートの成功率が高いとなかなか抑えることはできません。
またハンドラーにジェイルされると、ハンドラーDが押し出され、2対1のアウトナンバーが作られてしまいます。
またピックマンがポップアウトした時は、少し距離があるので、守るのは難しいかもしれません。
ピックマンのダイブを優先して守りたい時はドロップが最適ですが、個人的には色々と穴が多いカバレッジだと思います。
一番の弱点であるハンドラーのプルアップは期待値の低いロング・ツーになるので、割り切ってうたせるのは戦略としては良い考えであります。

【フラット/flat】

フラットとは、PnRカバレッジのピックマンDの動き方で、ピックマンと同じライン(平=フラット)で守り、ピックマンのダイブとハンドラーのドライブの両方と、ハンドラーのプルアップに対してもケアする守り方のことです。
フラット/flatは「平」という意味です。
フラットは、ピックマンDがよりドロップの進化系で、よりタイトに守るイメージだと思ってください。
ピックマンDの守備範囲がドロップよりも広いので、機動力が必要です。
さらに二人で完結して守るのは難しいので三人目のディフェンスのスタントが重要となります。
ピックマンがすぐにポップアウトした場合は、ハンドラーDが一度ピックマンをケアします。
その後、状況を見て、マークマンを元に戻すか、レイトスイッチ(状況をみてからスイッチすること)するなどを選択します。
Bリーグの某チームが採用していますが、他ではあまり見たことがありません。
見てもドロップとして認識しているだけかも。
もしくはチームオリジナルの造語かもしれません。…

ネクスト・ボーナス/next bonus&ツー・モア/two moreって何?審判用語

【ネクスト・ボーナス/next bonus】

ネクストボーナスとは、チームファウルが4個溜まり、次のファウルからボーナスフリースローになる状態のことです。
人差し指と小指を立てたハンドサイン(ジェスチャー)となります。

テーブルオフィシャルにファウルのレポートした後、ネクストボーナスのハンドサインをして、該当チームのベンチを指します。
両チームがネクストボーナスの場合は、両手でハンドサインを出します。
公式のハンドサインではないので、この方法以外にも色々なやり方にアレンジされています。

【ツー・モア/two more】

ツーモアとは、チームファウルが3個の状態です。
ネクスト・ボーナスとツー・モアでは、同じハンドサインとなります。…

ヘルプ・アップ/help upって何?バスケットボール用語

【ヘルプ・アップ/help up】

ヘルプアップとは、コートに倒れているプレイヤーを一人または複数名で腕を引っ張り立たせてあげるチームプレイのことです。

ヘルプ・アップ(help up)を直訳すると、『助け起こす』という意味です。
そのままですね。

【ヘルプアップの練習方法】

普段クラブチームだと、倒れてもヘルプアップの習慣がないので、誰も起こしに来てくれません。
ギャンブラーズでB3選手と試合に出た時は、凄い勢いでヘルプアップに来てくれます。
レベルがあがれば上がるほど、ヘルプアップを重視しているイメージです。
NBAだと三人ぐらい走ってきて、ヘルプアップしているシーンをよく見かけます。

・ヘルプアップ練習動画

【NBAチームメイト・オブ・ザ・イヤー】

NBAに「トワイマン・ストークス・チームメイト・オブ・ザ・イヤー・アワード」という賞が存在します。
トロフィーはヘルプアップしているシーンです。

NBAチームメイト・オブ・ザ・イヤー賞 (Twyman–Stokes Teammate of the Year Award)は、NBAにおいて、理想的なチームメイトとされるプレーヤーに、シーズン毎に贈呈される賞となります。
チームにとって範例となる、無私無欲、献身的に貢献したプレーヤーが選ばれます。
そして、賞の冠名となっている白人のジャック・トゥィマンと黒人のモーリス・ストークスがとても感動的です。

【トゥィマンとストークス】

トゥィマンとストークスは同じペンシルベニア州の出身であり、少年時代にはメロン公園で多くの時間を共に過ごした。
トゥィマンはそのストークスが試合中の事故で昏睡状態に陥り、24時間の介護を受けなければ1週間も生きてはいけず、またそのためには莫大な医療費が掛かることを知り、知人の判事に頼んで彼の合法的な保護者となり、医療費もトゥィマンが支払うことになった。

ストークスが抜け、さらに多くの中心選手が去ったロイヤルズで孤軍奮闘を続けたトゥィマンは年2万ドルのチーム1の高級取りとなっていたが、それでも医療費を払うには不足したため、トゥィマンは昼夜を問わず働き続けた。
コートの中ではダブルヘッダーとなるエキシビジョンゲームを開催してその出演料を得るなどし、コートの外ではビジネスを展開し、ソースメーカーの仲買人として利益を上げた。
トゥィマンはストークスのために様々な活動をしながらも、本業のNBA選手としてもチームのエースという大任を果たし、またキャリア11シーズンのうち欠場があったのは2シーズンのみと、この時期のトゥィマンがこなした仕事量は常軌を逸していた。

それでも1958年にはお金が尽きたため、トゥィマンはニューヨークでエキシビジョンゲームを開催し、1万ドルの寄付金を集めることに成功し、その後も1年毎に開催され、多くの著名な選手が参加した。
このチャリティーゲームは貧困に苦しむ選手を救済するための恒例行事となり、2000年以降は『モーリス・ストークス/ウィルト・チェンバレン-セレブリティ・プロ・アマ・ゴルフ・トーナメント』に姿を変えて存続している。

またストークスが昏睡状態から目覚め、リハビリの日々を送るようになってからは毎日のように彼の病室を訪れ、またトゥィマンが行けない日は彼の妻がお見舞いに行っていた。
目覚めた当初のストークスは言葉を発することもままならなかったが、トゥィマンとは瞬きによってコミュニケーションが取れていたという。
トゥィマンは自身が現役から引退した後もストークスへの支援を続けたが、ストークスは1970年に心臓発作で亡くなった。

白人のトゥィマンと黒人のストークスの関係は人種の壁を越えた美談として広く人々に伝えられ、時には各地から寄付金が寄せられることもあった(同時に差別主義者からは嫌がらせの手紙を受けることもあった)。
ストークスの死後の1973年には2人の友情を描いた映画”MAURIE”(ダニエル・マン監督)が公開され、トゥィマン役はボー・スヴェンソンが演じた。

【ヘルプアップは大事】

トゥィマン&ストークスとヘルプアップは関係ないんだけど、ヘルプアップは大事です。
コートで味方が倒れたらダッシュで迎えに行って、ヘルプアップしましょう。…